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A Day In Our Life

娘二人(ぱなしとかっぱ)は東と西に別れ下宿中。
ぷーときな子とういちゃん、3匹の猫と。
飲んだくれ夫と。
ポヤポヤ日記。

これはつまり、平成26年の、レトロフューチャー物ですね。
松本零士なんかのSFが好きだった人のための。

ハードSFの分かる人が笑止って感じの感想だったので、安心して、見てて思い出したことを少し。

昔昔、まだパソコンがパーソナルコンピューターと呼ばれ、かなりのマニアさんでないととても扱えない高価なものだった頃。
あの頃は自分で組み立ててたんじゃないのかなあ。
作ったプログラムやデータは、カセットテープに記録してなかったっけ?
その後NECからPC98ってシリーズが出て、組み立てなくてもソフト買えば使えるようになった頃か。
その頃の記録媒体は、5インチのぺらぺらのフロッピーディスク。

トロンという映画が先駆けだったと思うんだけど。
サイバーパンクというムーブメントがありまして。
パール兄弟が「チバシティ眠れない」と歌った’80年代後半か。
正しい定義は分からないけど、ヴァーチャルリアリティの世界がかっこいいという風潮。
(映画やアニメはずっと後になったけど「攻殻機動隊」の電脳世界の感じかな)

「アオイホノオ」で、モユルくんが、メカだの動きだのに夢中なアニメーターたちの作品を見て「SFっていうのは、かっこいいシチュエーションでかっこいい主人公がかっこいいセリフを言うのがかっこいいのでは?」と理解不能に陥るシーンがありますが、ああいう感じで世界の価値観が変わっていく時代でした。

とにかく、浪花節的世界を真っ向否定してクールな人間像と荒れたクールな世界。人間くささを排除したSF。ヤマトやスターウォーズとは違う文法の世界。
そういう流れがあったのですが、たぶんそれがかっこいいとは思えなかった人たちや、そういう世界の次にとんがってんのはなんだ?とさらに新しいものを追うハンターたちが、「スチームパンク」という世界観を打ち出したのでした。たぶん。

サイバーパンクは、その当時の時代がこのまま進んでいったらという未来予測の上に立つものだったのですが、スチームパンクは、文字通り「蒸気」が動力だった世界がそのまま発展していったら?という仮想未来社会を舞台にしたSFでした。イメージとしては「未来世紀ブラジル」やずっと後ですが「スカイキャプテン」なんかを思い浮かべてくれたら結構いい線行ってると思います。
ま、これも、主流にはなってない。かなりニッチな嗜好を満たすものだし。


さてさて、パソコンは驚異の進歩を遂げ、文明国なら子どもも老人も使います。
雨の日にはネットスーパーでお買い物なんて、昔の人が考えたような未来社会になってる。
となると、「未知との遭遇」やらのSFブーム以降、SF的思考が身近なものになり、また科学技術に対する知識も非常に一般化して興味を持てば専門教育を受けなくてもかなりな部分まで理解できたりする時代。
こつこついろんなことを我々の社会は積み重ねてきたわけです。
「オネアミスの翼」は、NASAまで取材に行ってたし、「宇宙兄弟」は丁寧に宇宙飛行士の訓練を見せてくれた。もちろんフィクションですから当事者にしか分からない部分は分からないでしょうが、ざっくりとした科学の面倒くささは様々な作品からある程度理解したはずなんです。

ここにきて、ヤマト的ヒーローを大まじめにやられてもなあ。
いったん明治に戻って「サイバーパンク」じゃないんだし。
さんざん積み重ねてきたいろんな科学的知識はもうええんかい?
ていうか、炎モユルくんの好きな世界の復活かな。それが時代の揺り戻しでしょうか。


(ガンダムは、定員以上の難民を乗せて、食料が(塩が)足りないと嘆くシーンを入れました。
ヤマトは途中補給せずともあんな大勢で一年の旅に耐えられるし、硫酸の海に溶けても復活する。)


ファンタジーならいいんです。
「ロードオブリング」好きだし「ホビット」楽しみだし。「スターウォーズ」大好きだし「スパイダーマン」も「アイアンマン」も面白かったよ。
また、メジャー化したために生まれたSF的設定のドラマも有りです。
「アバウトタイム」とか。少し不思議系のおはなし。あるいは宮部みゆきのSFみたいな。
こういうのはみな、突っ込みどころがあっても「そういう世界」だからしらけない。

でも、これはなんというか、居心地悪いわ。

もちろん私の嫌いな「父親と娘の近親相姦的関係でうふふな感じ」だからがとにかく大きいんだけど。
「2001年宇宙の旅」見てたはずが、ロイシャイダーの「2010年」だった、という後味。
大作には間違いないのだが。