心の病になって良かったと思うこと。

この世には優しい人がたくさんいる、ということを知ったこと。

休職中に参加した色々なワークショップで出会った方々。
初めに癒されたのは、パステルアートとの出会いでした。

パステルアートで初めて絵を描いた時、

色んな色が混ざってもいいんだ。
自由に塗っていいんだ。
何をやっても間違いじゃないんだ。


という、思い込みのヴェールが剥がれる、心地よさを感じました。

そして、パステルアートで出会った方々には、休職中であることや、
心のバランスを崩していることを、隠さずに話すことができました。

当時、自分が休職しており、しかも精神疾患が原因である、ということを話すのは、
大きなハードルでした。

自分がそういう人間だ、ということを認めるのはとても辛かったので、
人に言うなんてとんでもないことでした。

でもパステルアート自体がセラピーの要素を含んでいるせいか、
その場で話すことに抵抗を感じませんでした。

そして話をした後も、変に気遣われることなく、普通の人として接してくれました。
それは、何かしら心の葛藤を経験した方が多かったからかもしれません。

普通に接して見守ってくれる、という優しさは、私の心に沁み込みました。

あぁ、世の中には自分が思っているより、優しさや温かさが溢れているんだ。

私はそれまで、世の中を冷たいものだ、と思っていた気がします。

時々休む人がいると、自分は多少体調が悪くても、
休まずこんなに一生懸命働いているのに、自己管理もできないなんて、と
無意識に心の中で非難していました。

自分の心が冷えていたのです。

本当は私も休みたかった。
弱音を吐いてみたかった。


でも、それはしてはいけないこと、
そんなことは許されていないと、思い込んでいました。


そんな自分でいいんだよ。
色んな人がいるんだよ。
難しく考えずに楽しんで。

そう手を差し伸べてくれたパステルアート。

最近はあまり描いていないけど、
また描いてみようかな、と思います。


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