ちょっと、最近話題になっていたので、
私の子育て(男児2人)&保育経験(12年)から思うところを。
性差は、環境によって作られる?
保育士になる前は、
「女の子らしい遊び」「男の子らしい遊び」っていうのには抵抗があって
そういうのは、周りの大人たちの働きかけで作られていくものだと思ってた。
男の子にはミニカーを与え、
女の子には、ままごと道具を与え、
そういう環境にいるから、そういう遊びが好きになっていくのだと。
男女の違いを知る前の子ども達
でも、保育士になって、たくさんの乳幼児と関わると、
そうとも言い切れないな、という事例に多く出会いました。
特に、1~2歳の子ども達。
なんなら、まだ、この世に「男」「女」という2種類の人間が存在することもわかっていない時期。
自分が「男の子」なのか、「女の子」なのか、
そんなことさえ、意識する以前の子ども達。
それでも、車や電車に夢中になるのは、男の子が圧倒的に多い。
(こういう子たちを、私は「タイヤ族」と呼んでいる。)
いつも、ミニカーを握りしめている。
電車を並べ、自分も寝転がって、じーっと見てる。
「よんでー」と持ってくる絵本は、のりものずかん。
その一方で、女の子たちの遊びは、早くから「ごっこ遊び」に近いものが多い。
お母さんのまね。
保育士のまね。
口調もそっくり。手つきもそっくり。
絵本を見るのに、自分が見えるように開くのではなく、
保育士がやるように、周りの子にみやすいように、後ろ向きに開いてる子もいたなー。
もちろん100%ではないけれど
でも、もちろん、100%じゃないですよ。
新幹線好きの女の子だっているし、
ままごと好きの男の子だっています。
年齢があがるにつれ、周りの環境によって
より強化されていくし、広がったり、狭まったりする。
ちなみに、うちの息子たちは、
結局、2人とも「タイヤ族」には、ならなかった。
ミニカーやプラレールも、一応与えてみたけれど、
ほとんど、はまらなかった。
そのかわり、うちの子たちは「虫族」
恐竜図鑑やいきもの図鑑が大好きで、
公園に行っても、遊具で遊ばず、ずっと虫探ししている子どもでした。
そんな子も、います。もちろん。
男の子だから、お人形はいらない?
男の子だって、女の子だって、
いろいろな遊びが体験できる環境がいいです。
ちょっと残念なのは、例えば・・・
私の赤ちゃん人形を見て、
「かわいいけど、うちの孫は男の子だからねぇ
お人形さんなんて、いらないでしょ~?」
なんて言われるおばあさん。
いえいえ、男の子だって、お人形かわいがりますよ!
お人形やぬいぐるみは、心癒し、癒される存在。
「男の子だからいらない」って、初めから決めつけないで~
保育者に意識してほしいこと
それから、「遊びに性差の傾向がある」ってこと、
保育に関わる方には、意識してほしい。
今まだ、保育者は大多数が女性です。
そこで、意識しないと、
保育環境を整える時、どうしても「女の子目線」になってしまいます。
女性保育者は「いいな」と思うおもちゃや遊びは、
どうしても「女の子」だった自分が「いいな」と思うもの。
意識して「男の子」の感覚を自分の中に入れて、
(こういう言い方、ホントはしたくないけど)
「男の子っぽい」おもちゃや遊びの環境を入れていかないと、
いけないなって思うんです。
私が保育園に勤めていた時、
「保育環境を見直そう」というテーマで、
保育室のおもちゃを見直したり、コーナー作りをしたりしたことがありました。
その中で、まず、どのクラスでも取り組んだのが「ままごとコーナー」
理想のままごとコーナーについては、
みんな、すごくイメージが湧くんです。
もともと、自分が遊んだ記憶やあこがれがあるから。
でも、多くの男の子たちが満足できるコーナーについては、
後回しだったり、イメージがわきにくかったり。
女性保育士の理想は、女の子の理想に近づいてしまうってこと、
自覚しといた方がいいと思うんです。
色々な考え方はあると思います。
でも、私の感覚では
子どもの遊びの性差ある。
決して100%ではないけれど、0%でもない。
大人は、自分の中にも、それがあることを自覚して、
決めつけすぎず、
その上で、性差に配慮した環境を整えることが大切。
「性差」というより、「どんな子も」って言った方が、
本当は、しっくりくるのだけれど、
それだと、なんだか、テーマがぼやけてくるから、あえて。
最後に・・・
わかってもらえてると思うんだけど・・・
私、けっして
「男の子は男の子らしい遊びを!女の子は女の子らしい遊びを!」
って、言ってるわけじゃないからね。
多くの子どもの遊びや興味に対応できるよう、
プロは、自覚していこうよって話だからね。
わかってもらえてると思うけど・・・
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場所:百町森(新静岡駅より徒歩4分)
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日時:7月17日(火)スタート 全6回
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(次回:7月27日 8月10日(金))