A君(1歳半)、人生初のイリュージョン!? | 布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

素敵なおもちゃがあると、遊びが豊かになります。
たっぷり遊んだ子どもは、心も体もすくすく育っていきます。
温もりあふれる布おもちゃで心も体もすくすく育つ「布育®」が、広がりますように!

保育士だったころの話。


A君(約1歳半)が、風船を投げて遊んでいました。

勢い良く投げるので、どうしても、風船が自分の後ろへいってしまいます。


投げた後、一瞬、風船を見失い、きょとんとした顔をしてから、ぐるっと回って、風船を見つけ、うれしそうに拾ってきます。

何度も繰り返す、その様子がかわいくて、そばにいる保育者は、みんな、にこにことA君を見ていました。


すると今度は、風船を見失った時、肩をちょっとすくめて、両手を広げ、「なーい!」と一言。


保育者たちが大笑いすると、またうれしそうに風船を取りに行きます。


ぽーんと投げては・・・ 「なーい!」
ぽーんと投げては・・・ 「なーい!」 ・・・


保育士「あはは・・・A君、イリュージョンだね、これは」


A君にとっては大発見の不思議体験。
自分の投げた風船が一瞬のうちに、目の前から消えてなくなるのですから!

偶然起こったことだけれど、この時期の子ども達が大好きな「いないいないばあ」遊びの一つの形です。

風船イラスト