おじいちゃんが亡くなったよ。

お通夜をして
お葬式をして
式中は涙が止まらなかったね。

おじいちゃん子ってわけでもなかったし
毎週おじいちゃんちに行くとかもなかったし

ただ、ふつうにお正月とか
お盆とかになったら
行くくらいだったのにね。


それに、おじいちゃんとの思い出といえば
七五三の時に着物を嫌々ながら
着せられて泣きながら写真を
撮ってもらったことくらいだよね。

その時の写真は睨んでて
すごく怖かったよ。


正直、式中に何を考えてたかって
自分の両親のことでしょ。

次は私が、もしくはお兄ちゃんが
喪主として前に立つのか。とか、

お父さんみたいに立派に
親を見送れるのか。とかね。

残されたおばあちゃんの気持ちを
考えるとさらに涙が止まらなかったね。

っていうか、両親が亡くなるとか
考えられないよね。

今でもそのことを考えたら
涙が出てきそうでしょ?

涙もろすぎ。


でも、それほど好きなんだよね。
大事なんだよね。

だったらもっと会って
ありがとうを伝えよう。

直接会って
いろんなお話をしよう。

いろんなところに一緒に行こう。


子供の頃、あなたのせいで
どこにも行けなかった両親を
大人になったあなたが連れ出してあげようよ。


いつお別れの時がきても
後悔がないように。



本当はさ、おじいちゃんともっと
話したかったよね。

写真の話もっとしたかったよね。

なんなら、カメラのことももっと詳しく
聞きたかったよね。


人はなんで失ってから
気づいてしまうんだろね。