京都に引っ越した時、

「町内会に入りますか?」と言われた。

最近では、入らない人もいるそうだ。

 

町内会に入ると

まず町内会費を払わないといけない。

そして、月に何回か回覧板が回ってくる。

 

その回覧板に

「8月20日は地蔵尊祭です。お手伝い、宜しくお願いします」

と書いてあった。

 

地蔵尊祭は子供のためのお祭りで、

昔から京都に住んでいる人に言わせると

昔はそんなに娯楽がなかったから

待ち遠しい、楽しいお祭りだったこと、

そしてこの地蔵尊祭が終わると

「夏も終わりやなあ…」という気持ちになると。

 

さてそのお祭りの準備は

「朝6時から」

と回ってきた回覧板に書いてあった。

…朝、6時⁉︎

 

お祭りは朝10時から。

私が住んでいる地域は、

お地蔵さんがろおじ(京都でよく見かける、人しか通れないような細い道)の奥に鎮座ましましているので

そのお地蔵さんを近所のお寺まで持っていて

そこでお祭りを行うという。

だからその準備で朝6時なのか…。

しかしいったい、どんな準備をするのか…。

 

と思っていたら、

運動会のときに設置するテントみたいなのを組み立て、

そこにひな壇みたいなのを設置し、

そこへお地蔵さんを置き、お供え物をし、

周りに提灯を下げ…。

 

ウチの地域には最近、新築の一軒家が立ち並んだ一角があり、

そこから若い男性がたくさんお手伝いに来てくれて

あっという間に設置が終了した。(それでも終わったのは8時)

京都ではあちこちでこの地蔵尊祭が行われるようで

そのやり方も地域で微妙に違うらしく、

私のような新参者は手伝うといっても

何をどうしてよいのやら全くわからず、

お年寄りの指示に従うしかすべはなく、

ほとんど突っ立っていたような気もする。

 

ところで祭りといえば思い出したことがあって

東京にいたときも、子供が小学生のときは

地域のお祭りのお手伝いをしていた。

東京のお祭りは地域ごとに必ず小さな神輿があって

昼間は子供達がその神輿を担ぎ(あるいは一緒に歩く)、

町内を一周すると出店で使える券をもらえるという仕組みだった。夜は大人がそこで盆踊りをしていた。

 

あれ?

京都は神輿を担いだりしないの?

それとこれはまた全く別物なの?

 

小さいときに住んでいた山口県某市では

やはり小さいときに神輿をかついでいたけど、

それは天神様のすぐ近くに住んでいたから

それと絡みの行事だったのか?

だって、その前に住んでいた地域と、

その後住んだいわゆる新興住宅街では

お祭りなんてなかったもの。

 

東京に住んでいたときは

あちこちで小さい祭りがあって神輿を担いでたので

「東京の人って神輿担ぐの、好きだなあ〜」と思ったのを

久しぶりに祭りに参加して思い出したのでした。

 

そういや、大阪ではなかったなあ…。