珠玉のミュージカルナンバーをミュージカル俳優がコンサート形式で歌う

「クリエ・ミュージカルコレクション」に行ってきた!

 

事前にミュージカル仲間から

「祐一郎さんがファントム歌うよ〜」と聴いていたから

もう前日からテンション上がりっぱなしだったんだが(笑)

 

予想通り、

というか、予想外、

というか。

 

もうね、

「ああ、生きてて良かった」と思いましたよ。

 

劇団四季時代の山口祐一郎さんの歌声を、知らない。

古参のファンの人から、少しだけ四季時代の祐さんのこと

聞いてはいたけど、

でも実際には聴いたことが無いわけだから

「いいなあ、うらやましいなあ」と思うばかりで。

 

まさか、本当に聴ける日が来るなんて思いませんでした。

思い切って、チケット取って良かった。

 

祐さんは、何を想ってこの歌を歌っているんだろう。

歌手を目指し、でもどこにも拾ってもらえず、

最後の最後、手を差し伸べてくれた劇団四季。

もう、鳥肌モノだったと、古参のファンの人から

聞かされてた、祐さんのファントム。

 

劇場で、

お客様を前にしてこのナンバーを歌うのは

何年ぶりなんだろう?

どういう想いで、この歌をあたしたちに届けてくれているのだろう?

 

もうね、オペラグラスでガン見しちゃいましたよ(笑)

 

自然に涙が出てきてね、

でもそれより前、1幕最後にとびっきりの笑顔で

アンジョルラスとして出てきた祐さんにも涙、涙。

(つか、レ・ミゼの曲が流れてきただけで脊髄反射だ)

 

なんで涙が出るんだろう? わからない。

 

でも、とにかく嬉しかった。

ファンになって15年。

若くて、ギラギラしていた(らしい)頃のファントムの歌声は

youtubeでしか知らないけど

今、赤いちゃんちゃんこを着る年齢になっても

あの声量とあたしの体じゅうに染み込んでいくあの艶のある声。

ささやくような歌声、張りのある高音。

 

そうそう、久しぶりに「最後のダンス」(エリザベートより)も聴けて

もう感無量です。プチショートストップだった。

田代万里生くんとの「闇が広がる」が今日のセットリストになかったのは

残念ですが。

 

ああ、祐さんのことしか書けなかった。

でも実は、今回鳥肌が立ったのは

岡田浩暉さんの「葉巻」(風と共に去りぬより)。

久しぶりの歌声でしたが低音がゾクゾクきて、なんか良かったなあ。

彼はミュージカル俳優としてやっていくのだろうか。

 

万里生くんは安定の歌声ですが

本当に彼は立ち姿が美しい。

そして、本当に品がある。

あれってなんなんでしょう。

持って生まれたモノなんだろうか。

 

全35曲。

まだまだ観たことのない演目がたくさん。

だけど、どの曲もすばらしい。

そして、何より、出演者の皆さんの

歌が本当に素晴らしくて、そして楽しそうに歌っていて、

ああ、みんな本当にミュージカルが好きな人たちなんだなあと。

そんな空気を共有できたことに感謝。

 

これ、東京にいたら

間違いなく日参してたな(笑)

 

しかし祐さん、60歳であの歌声…。