11月17日 京都ロームシアターにて

 

向井理の芝居を初めて観た。

芝居どころか

テレビでも映画でも見たことがない。

でも今回の芝居は非常に良かった。

 

まず、出演者がみんな役を生きていて良かった。

無理に「演じている」という感じがないのが良かった。

 

京都初日なのに? と思ったら

もう東京その他の都市でやっているのね。どうりで。

 

このお話は

向井理が演じる三島がイケメンすぎるばっかりに起きる

いろんなトラブルを元に物語が進行する。

いわば、イケメンの苦悩(?)を描いているわけだが

 

そうね、そうだよねと思った。

 

だってね、誰だって女性ならそうでしょう?

イケメンに優しくされてうれしくない女性なんているの?

逆に、ブサイクな男に優しくされたら「迷惑」って思うんじゃないの?

 

一緒に観劇した友人は向井くんのファンだったので

そのコメントが私にとっては意外なもので。

「途中で向井くんのこと、嫌いになりそうだった」と。

なんで? って聞いたら

「だって、その気もないのに、奥さんに優しくして。あと、自分の保身ばっかり」と。

そうか、確かに、そうだよね。

 

それはまさにイケメンの苦悩かもしれない。

イケメンじゃない男が同じこと(気もない女性に優しくすること)を

したって、みんな何にも思わない…というか、余計な感情はそこにないよね。

 

 

学生時代に所属していたサークルに

ものすごい美人がいた。ハーフかと思うような、

モデルさんにでもなったほうが…と思うような美人が。

その彼女を巡って、

男たちの攻防が繰り広げられていた。確かに、もめていた。

彼女は「男友達」のつもりでデートしていたんだろうが

男どもはたった1回のデートで「付き合っている」と勘違いしたらしい。

 

 

向井理演じる三島は

産婦人科医だが、患者さんに訴えられて

逃げるように(?)かつての恩師が苫小牧でやっている

自給自足のスローライフを送る「白樺ハウス」にやってくる。

でも、三島がそこに来たことで

平和だった「白樺ハウス」に波風が立ち始める。

 

ああ、やっぱりねえ、

普通の世界で普通の暮らしをするのに

「イケメン過ぎる」のは不幸なことなのよ(笑)。

 

そんなイケメンの苦悩(?)を

向井くんはじめ、恩師の藤原を演じた平田滿さん、その奥さん役の奥貫薫さん、

他の面々がとっても自然体で

素晴らしい芝居でした。

 

あ、途中でねえ、出産が始まるシーンがあるんですよ。

かつて妊婦雑誌の編集部にいて他人の出産に何度か立ち会った身としては

あのシーンはなかなかこう、グッと来るものがありましたねえ。

過去が蘇ってきた(笑)

 

さて、今日はマーダーバラッド@2回目の観劇でしたが

そのレポはまた明日♫