知人のライターさんから教えてもらって

毎週見ている唯一のドラマ。

http://www.ntv.co.jp/jimisugo/
 

出版社の校閲部で働く女子の物語なのですが。

 

今日の内容で、

ファッション編集部の子が

撮影に使う小道具、樽を探して

街じゅうのイタリアンなどを訪ねて歩いてるシーンで

「さすがにこんなことしないでしょう?」

と家族に言われたのですが

するんですねえ、これが。

 

一応私もですねえ、

編集部にいたときはファッションページとか、

赤ちゃん小物の撮影とか、

まあ、いろんな撮影をしましたが

雑誌って、だいたい今の季節から2、3ヶ月先の撮影をしますから

例えばクリスマスの撮影をするときに、

街にはクリスマスのグッズなんてないわけですよ。

たとえば、外で撮影しても、

もう洋服は秋なのに、

まだ公園の緑は青々としていたりするんですよ。

 

だから、どこかにそういう物を置いてないか探すし、

なければ材料買ってきて作るし、

なんとか、どうにかするわけですよ。

 

撮影シーンで、デスクに

「イチョウの葉っぱが欲しい」

って言われたときには

泣きそうになったね。

だって、今秋じゃないし!

イチョウの葉っぱ、ないし!

 

みたいな。

 

ところで、校閲といえば事実確認ですが

これも若い頃にいた編集部での話。

 

お料理ページのレシピで

「パスタを半分に折って鍋に入れる」

って書いたら、校閲さんが

「パスタにも色々な長さがあるので、半分という言い方は適切ではない」

というようなアカ字を入れてきて

編集部のみんなで

「半分でわかるじゃんねえ」

なんて言ってたら、

その方、わざわざ本場のパスタを編集部まで持参くださって、

本当に、通常日本でよく売られているあのパスタよりも

長〜いパスタだったんですよ。

今ではいろんな形状のパスタが普通にスーパーで売られているから

常識かもしれないけれど、

この話はもう20年以上も前。

そんなパスタを見たことなくて(お料理雑誌ではないのでなおさら)

みんなでその校閲さんを

マジ尊敬しましたわ〜。

 

わざわざ編集部に持ってきてくださったんですよ!

 

今はそういう仕事の仕方、しないよね。

だって、ネットで検索したら

いくらでも調べられるもんね。

 

「地味に凄い校閲ガール」、

そんな若かれし頃の

苦し楽しの編集部時代を思い出させてくれるのでした。