古田新太主演の『ヒトラー、最後の20000年〜ほとんど何もない〜』

チケット完売だったので、

チケット譲渡サイトで探して見てきたわけですがね。

 

感想がですね、

……

何もない(笑)。

 

だってー、はっきり言って、

というか、はっきりいうも何も、

「ストーリーがあってないようなもの」だもん。

 

これ、2007年の『犯さん哉』、2011年の『奥様お尻をどうぞ』に続く

ケラリーノ・サンドロヴィッチ✖️古田新太によるシリーズ企画で、

今回は第三弾にしてファイナル。

 

いえね、前回の『奥様お尻をどうぞ』を観たんですよ、下北沢の本多劇場で。

これが(パンフレットを読んでいて思い出したが)

2011年の8月だったんですね。

この年の私の精神状態は最悪で、

震災のこととか、原発のこととかで

もう、頭の中がぐるぐるしてて、考えても考えても答えが出なくて

そんなときに

「笑いが欲しい」と思って観に行った気がする。

(だって、ふるちんが主役で、タイトルが奥様お尻を〜だよ)

案の定、ゲラゲラ笑って…

というか、笑いは実はすごくシュールなもので

パンフレットには

「残酷で生々しいブラックコメディを上演する予定が、結局は前作と似たり寄ったりのデタラメを徹底的に展開した」

と書いてあるが、実際にはあの朝のテレビドラマ『あまちゃん』に出ていた古田新太が出る芝居だと聞いて観に来たであろう、どう考えても場違いな客が途中で帰る…、

そんな芝居で、

実はそういうわけわかんない、いい大人が変なことをやっている芝居が大好きで

久しぶりに涙を流して笑ったわけだが

そのときはそんな人はあんまりいなかった。

 

その刷り込みがあったから、

かなり今回も期待して観てしまって、

いや、期待通りの

シュールな、訳わからん、

要するに

「この2時間半はいったい何だったの?」

という、とっても私的には満足した舞台だったわけですが、

ですが、こんなものが

「チケット完売」する意味がわからん。

 

だって、

こんなものに8000円も払ってるんですよ、みんな。

だったらもっとゲラゲラ笑おうよ。

あ、でもさすが大阪。

人と違うところで

「ガハハ」と笑う人、いたなあ。

私も他に誰も笑ってないところで笑ったなあ。

 

だがしかし、

良くわからん芝居だった。

 

あ、最後に

今回の出演者で

一番良かったのは

大倉孝二さん。

私的に、ね。

あの飄々とした神様、

良かったなあ〜。

 

ところでケラさん。

あの有頂天バンドを結成した人だったんですねえ。

懐かしい。

 

では、また明日。