いやあ、歌は上手いし、大人の男になったし、

色気もそこそこあったし。

さすがです! 井上トート!

 

と言いたいところですが。

 

私がミュージカルにハマるきっかけとなった「エリザベート」ですから。

そのときトートをだった山口さんの、

あのお姿と、朗々と歌い上げながらも甘いあま〜いあの声にノックアウトされてしまった身の上だから。

 

そう。初演から15年。

15年もの月日が流れたんですよ。

で、出演者もガラリと変わり、演出もガラリと変わり。

 

もうね、初観劇の、あのときと同じ状態で観ろっていう方が、無理。

 

ごめん、井上くん。

 

でも、違った目線で見られたのは、面白かった。

舞台演出が変わろうとも、曲は同じなワケで。

でも演じる人が変わるだけで、こうも違うんですねえ。

 

たとえば、エリザベートのパパ、マックス。

初演からずっと村井国夫さんがやっていたわけですが、

これがエロオヤジでねえ。嫌いだったんですよ。

でも、演者が変わったら「ああ、マックスの色気が足りない」と思ってしまう、自分。

たとえば、ストーリーテラー、物語の進行役としての役割もある、

エリザベートを刺したイタリア人、ルキーニ。

初演からずっと高島の兄がやっていたわけですが、

観ていた当時は癖がありすぎると思ってたんですよ。

それが、今回の人はうまくていいんだけど、「癖がなさすぎる」と思ってしまう、自分。

 

だから、井上くんは、本当にしんどいと思うんですよ、トートをやるのは。

だって、ルドルフやってた人だよ。

王子だよ。

んでもって、トートって彼のキャラじゃないもん。

ましてや、トートは人間じゃないから余計難しい役だと思う。

 

いや、悪くはなかった。むしろ、良かった。

さすが! と思いましたよ。

声も太くなったし、やっぱり華があるし、堂々としていたし。

なにより歌が本当に良かった。(って、当たり前ですが)

 

でも観る方のこっちが、真っさらな気持ちで観られないんですよ。

 

演出も、エリザベートが

 

でも、それでもミュージカル「エリザベート」は良かった。

楽しかった。

それはエリザベートを演じた、

宝塚時代からエリザベートを演じている花總さんが、「エリザベート」そのものだったから、かもしれない。

 

あ、そうそう過去エリザベートを演じた涼風真世さんが今回、皇太子フランツの母親、ゾフィーを演じていて、過去ルドルフ(エリザベートの息子)を演じた田代万里生くんがフランツ(エリザベートの夫)を演じている。

 

それを考えると

すごいなーって思う。

2000年の初演から観続けて、もう16年。お、お、おそろしい……。

 

私が観劇した日は平日の昼間。

んでもって、博多座は他の劇場より少しお高いのですよ。

なのに、1階席はほぼ満員ですよ。

 

チケット取るの、大変だったもんなぁ。

 

とかなんとか

文句ばっかり言ってますが

来月、梅田芸術劇場で

城田トートと蘭乃はなエリザベートを観に行きますよ💕

 

なんだかんだ言って、東宝の思うつぼだ(爆)

 

やっぱミュージカルは

いいねえ!!