実は山口県は私の出身地。

高校卒業まで、いた。

 

その土地が、

というか

田舎が私は大嫌いで

 

あとは親の干渉とか

田舎特有の

「あそこの誰それが、昨日あそこでどーしたこーした」

 

そういうのが大嫌いで

 

とにかく、家を出ることしか考えていなかった。

 

18で東京に来て

誰も知った人がいない場所は

私にとって

天国だった。

 

自由だった。

 

やりたい仕事にもつけた。

 

夫も子供も持てた。

 

東京では、住みたい街に住み、

どちらかというと

自分の思うようにいきてきた部類だと思う。

 

ただ

「このまま一生東京に住みたいのか」

と自分に問うと

なんか違う気がする。

なんか…。

 

祝島のある、山口県は

私の故郷だ。

 

田舎で育った私は

やっぱり海や山や川がないと生きていけない。

 

祝島は

故郷は

私が小さかったときと

変わらず

そこに存在していた。

 

なつかしかった。

 

この風景を壊してはいけない。

 

島の暮らしを壊してはいけない。

 

でも、

故郷を離れた私にできることは

 

あるのか。