お茶会やお茶事の時に

どんなお席にするか ・・・

色々お約束事があり 

 

よく言われたことは

同じものを二つ使わない それなら三つ

大徳寺さんのお軸にお茶杓 使うなら もう一つ 大徳寺を とか

お軸と茶杓は他流は使わないように ・・・ とか

 

それでも 内々の茶事とか 流派関係ないお茶席では使いますけれど

裏千家として釜をかけるときはという事でしょうね

 

先日 お稽古の時 東下りのお軸 駿河をかけたとき

お炭手前の方が 八つ橋の香合を使われました

 

 

棚に 大蓋 釣瓶 葉ふた

 

 

並んでましたので もし お点前の方が釣瓶を使われたら

筒井筒で 伊勢物語が 三つになったでしょうけれど

残念ながら 大蓋を使われました

 

筒井筒 井筒にかけし まろがたけ
 過ぎにけらしな 妹見ざる間に


筒井筒は登場人物は業平ではなく

地方の行商人かお役人か そういう人の子供たちのお話
筒井筒 というのは 幼馴染のことです
井戸の周りで遊んでいた子供たちが
いつの間にか成長して 井戸の高さを超えてしまった

 

それなら 茶杓の銘を 筒井筒  ・・・ という事になりました

 

花入れなら 伊勢物語の 千尋影があるんですが

 

我が門に 千尋ある陰を 植えゑつれば
 夏冬たれか 隠れざるべき

 

千尋影は時無しですから

 

こういう歌の世界は面白いですよね

お茶席の中で 上の句 下の句 で 問答できれば楽しいかも

亭主 上の句 お客 下の句 

それに合わせてのお道具組で

お客も お道具組を見て その日のテーマをちゃんと受け取れる

 

そうなれば 面白いな  真剣勝負で