日本には3棟 国宝の茶室があります

 

愛知県犬山市の 織田有楽斎が作った 如庵

京都市大山崎の 利休が作った待庵

京都市大徳寺内の 小堀遠州が作った密庵

 

如庵と待庵は見に行きました

 

密庵は大徳寺の塔頭 龍光院(りょうこういん)内にあります

こちらのお寺は 開山以来 門を開いたことがないとか

現在 拝観謝絶 特別公開もなし 

こちらのお寺には 国宝や重文がたくさんあって

3年ぐらい前かな ミホミュージアムで初めて公開されたそうですが

私は気が付かなくて いけませんでした

 

建物は四畳半台目で 床が二つ 下座床と密庵床

密庵床というのは 国宝の密庵咸傑のお軸をかけるためだけの床だそうです

小堀遠州は武家ですので 茶室も広いですね 草庵茶室ではない

 

利休さんの待庵はとても狭くて天井も低い これぞ究極の草案茶室

有楽斎の如庵も草庵ではないですけれど

色々と物語があり

京都ー東京ー大磯ー犬山 移築を繰り返されて現在の地に落ち着いたようです

 

文化財も維持するにはかなりの財力を必要とするので

最終的には 名鉄に落ち着きましたけれど

それ以前は 三井財閥のかなりのテコ入れで 保存されてきたようです

三井記念館には 如庵が再現されています

 

今週は 龍光院さんの小堀南嶺老師のお軸をかけてみました

 

 

大道透長安

だいどう長安に透る

 

目の前にある道はただの道

ただの道が大道に代わるのは

すべての事柄に全身全霊をかけて打ち込み

なり切ることで 道は開ける

 

そういう意味だそうです

 

お軸の向こうに 密庵が透けて見えそう 笑