先週は節分で 鬼

今週は 春らしく 色のきれいな香合で

 

 

われ ただ たる をしる

 

これって 竜安寺の蹲に刻まれています

口が真ん中で 水受けになっています

 

学生の頃は あまり意味など考えませんでしたけれど

今思えば いい言葉ですね

 

足るを知る ・・・ 不足を言わず 満足を知る人は 心が穏やかで平和であるという事

 

お正月の 宝船のお軸に

 

足ることを知る心こそ 宝船

物の数々 積み残すとも

 

と書かれています 同じことですね

 

 

九谷の 陶山さんの作

 

 

中に絵がありますので

椿の葉を敷いて使います

 

お香をたいた後は 

香合を右手に持ち替えて 中の葉を炭斗に落とします

蓋をしたら お正客から 拝見のあいさつ

 

大炉ですので そのまま 回して 炉の右側 最初の位置に出しておきます

 

葉を捨てるときに 香合を右手に持ち替えますけれど

人によって手は違うでしょうが

うちでは 香合を持つ左手を 少し丸くして

手のひらと 香合の間に隙間を作り

その間に右手の指先を入れ香合の合口 立ち上がりに

指の圧がかからないようにしております

物によっては かなり薄造りのものもあります

 

右手に持ち替えて 葉をすてて 左手に渡し 蓋をします

左手で捨てて 右手で蓋をされる方もあります

決まりはないのかもしれませんが 

 

香合は お炭道具の主役ですから

取り扱いも 普段から 丁寧にしておかないと

いざ 本番で 雑になってしまいますから