少し前ですが、
歌手のつんくさんが、喉頭がんにより、声帯を含む喉頭を摘出
する手術を受け、声を失っている、というニュースがありました。
闘病について語った本が刊行され、近日、ドキュメンタリー番組
も放送されるそうです。
つんくさんのがんは早期発見され、放射線治療を受け、
完治できたと思われたものの、その後再発、
そして喉頭全摘出を選んだそうです。
喉頭がんの一因として、タバコが挙げられます。
喉頭がん患者の喫煙率は97.3%で、喉頭がんは喫煙習慣を
主体とした生活習慣病と言えるガンだそうです。
つんくさんは、過去にはタバコを吸っていたこともあった
ようですが、禁煙していました。
歌を歌って、聴く人に届ける、お仕事をされている人ですから。
喉頭がんは、喉を酷使する歌手に多い病気と言われています。
亡き忌野清志郎さんは、喉頭がんを発病し、摘出手術によって
声を失うことを避け、他の治療法を試みましたが、
しかし、結果、がんが転移し、帰らぬ人になりました。
つんくさんは、喉頭全摘出手術について、このように話されています。
「一番大事にしていた声を捨て、生きる道を選んだ」と。
今現在は、声を取り戻すべく、「食道発声法」を習得するため、
その訓練をされているそうです。
食道発声法によって、話ができるぐらいには、声を取り戻す
ことができるそうです。
歌手が声を失うということが、どれ程辛い選択なのか・・・
自らの声で歌を、メッセージを、伝えたいことを届けることが
できなくなるということ。
きっと、想像できないほどの悲しみ、苦しみ、痛みを
乗り越えての決断だったのだろうと思います。
つんくさんは、結婚して、奥さんとお子さん、愛する家族がいる。
家族の存在が大きな支えになったのでしょう。
病に負けるわけにはいかない、真っ直ぐに前を向いて、
進んで行こうとする、生きる強さを感じました。