この世で1番自分の事が嫌いだった。


姿鏡に映る自分は見ていられない。


何より写真に写ること、写った自分を見ることが大嫌いだった。(この頃笑った写真はない)


何度も母親に理解してもらおうと話しを持ちかける。

わかってもらおうとするが、結局、母親は「私も父親にされてきた」と泣くことになる。


子どもの私には関係ない。

親の育った環境を理解する余裕と思考もあるはずない。

ただ自分の気持ちを母親に理解してほしいだけ。


この頃はそんな平行線の言い合いに疲れて、母親とは喋らないことが唯一の防御策。

根本的な解決はしていないが過度なストレスはない。


ただ長年溜まっていたものは身体に目に見えて現れていた。

ノブ手すりは触れない。

温泉のタイルは裸足で歩けないし入れない。

太陽と海、旅行は大嫌い。

夜眠れない。


いろんな物音が心に突き刺さって来るような感覚で

些細な音がとても大きな音に聞こえてしまう。

音が気になり寝付きは悪く、音で直ぐに目覚める。

光にも敏感。すぐに起きてしまう。

不眠で、日中はイライラ悪循環。


身体がしんどすぎて、たどり着いたのはアイマスクと耳栓。

真っ暗な無音の世界。

久しぶりに眠れるようになった。

母親からは神経質すぎるとなじられ、そんな目で見られていた。


短大生活ももうすぐ終わる。

就職活動をするよう母親から毎日言われていたのでやらなかった。

もう従うことはやめようと。

この時が初めて、母親に抵抗した自分の意思で決断出来たことだったと思う。