3月に義母が亡くなりました。
10月に入り
いつも行ってる循環器内科から、九州医療センターで検査してきてくれと紹介状を貰うんだけど
家族について行ってもらってと言われたから、連れて行って欲しい。
との事。
10月前半の月曜日。
長男は幼稚園を休ませて実家に預け
次男と義母を連れて、朝の8時過ぎにまずは循環器内科へ。
医師に呼ばれ
お母さんが先月来られた時に顔色が悪かったので、血液検査をしたら
酷い貧血でした。
ここの数値が10を切ると貧血でキツくなるんだけど、お母さんは7しかありませんでした。
九州医療センターに紹介状を書いたので、これを持ってこのまますぐに医療センターに行って下さい。
との説明だった。
まだあまり状態を理解できていない私は
はい…はい…と聞き、ありがとうございました…
と椅子から立ち上がった時
多分輸血になると思います。
と医師から難しい顔をして言われた。
病院を出て、そのまま都市高にのり
百道の九州医療センターへ向かう。
月曜日な事もあるのか
医療センターくらいになるとこれが当たり前なのか
9時半にはついたものの、人でごった返していて
検査に呼ばれるのさえ待ち時間が1時間。
診察の待ち時間は1時40分。。
何度次男を連れて売店に向かったことか。。
診察で、担当になった医師からは
やはり数値が低いので
とりあえず今日は輸血をしようという事になった。
あと、骨髄検査もした方がいい。との事だったが
それを聞いた時、義母の顔が曇った。
えーー…いやーーぁ…
泣きそうな顔だった。
そりゃそうだ。
骨髄検査は痛いと有名。
義母も、痛いんでしょ…?あーーいやだーー
と何度も言っていた。
でも医師は、貧血が酷いから原因を探るために骨髄検査はやりますよー。なスタンスだったので
義母は諦めるしかなかった…
全て終わったのは13時半だったか。
次は輸血…の前に
朝から何も食べていない義母と私は
受付の人に事情を話し診察の前に食堂へ。
恐らく義母は、検査だからと何も食べずに来たのだろう…
そりゃ内臓の検査だったらそうかもしれないけど…
あなた貧血で検査してますよー食べないといけないよ!
と話しても、うーん…そう?とまだ納得してない様子。
義母はちゃんぽんを注文して、ぺろりと完食していた。
私は何か定食を注文したような…
次男に分けながら食べた。
さて輸血…だけど
輸血の準備が整ってないとかで
やっと輸血が始まったのが15時10分。
輸血は他人の血なので、本人に合わない事も稀にある為
ゆっくり時間をかけてやる、そうだ。
輸血にかかる時間は2時間半だと言われた。
部屋に一緒に入って待ってていいですよ、と言われたが
入ってソッコー次男が持て余したので部屋を出て、外で過ごす事にした。
とはいえ、キッズスペースなどあるはずもなく
ひたすら売店で買ったものを、出入り口の脇にある小さいベンチで食べるだけだったが…。
丸一日病院で過ごす次男売店で体力を持て余し、抱っこだとか、叫ぶだとか、ロビーを走ったりだとかで
私にも1歳5ヶ月の次男にも修行のような時間だった。
輸血がやっと終わるだろう、という頃
私は採血室の前の椅子に座って
寝ている次男を抱っこしながら、自分もウトウトしていた。
そこに担当医がやってきて
骨髄検査の結果
義母は自分で血液を作れなくなっているらしい。
病名は
骨髄性異形成症候群。
今後も輸血をしていかねばならない。
今日輸血をした血液で、どの程度の期間数値が維持できるのか、また検査と、必要なら輸血をするので
2週間後にまた来てくれと言われた。
2週間後の月曜日。
予約時間は10時半と書かれた紙を渡された。
今日は長男は幼稚園を休ませているけれど
今後もずっと休ませて実家に預けるわけにもいかない。
幼稚園はバスが
朝は9時20分
帰りは15時半。
病院から自宅まで、都市高が空いていて急げば30分かからず行ける。
幼稚園の園長保育をお願いしても、16時に園まで迎えに行かなきゃいけない。
自体から園まで、夕方は渋滞もあり余計に時間がかかる。
私は医師に
幼稚園に通ってる子供がいる。
15時にはここを出なければお迎えに間に合わない。
10時半からの予約で、15時に会計を済ませてここを出ることはできるでしょうか?
と聞いた。
医師はしばらく沈黙した後に
あなたは娘さん?と聞いた。
いえ、嫁です。と答えると
あなた以外に連れてこれる人いないの?
と聞かれた。
いません。
主人は普段仕事ですし、兄弟もいません。
母の兄姉も無くなっていますし…
と言うと、医師は困った顔をして
…じゃあ朝なら早くこれる?
何時にこれる?
と。
幼稚園の保育時間が、8時半からならなんとか大丈夫なので…
義母を迎えに言って…9時15分になら!
と言うと
では朝8時半から予約入れておきましょう。
そして、できるだけ早めに来て下さい。
と。
わかりました。
それと、今回の検査の結果…病名は義母に伝えてあるのでしょうか?
と聞いた。
義母は問診票の、病名など自分に告知してほしい、家族には知らせなくない、自分には知らせず家族に告知して欲しい、という欄の
自分に告知して欲しい、に印をつけていた。
医師は、あなたから伝える?と聞いて来た。
私は、先生からお願いします。と答えた。
やっと長い時間ベッドで輸血をしていた義母が戻って来た。
骨髄検査は思ったほど痛くもなく、ずーーんとした程度だったと話していた。
声も明るい。
後は会計を済ませて帰るだけ。
この時18時。
ロビーには人も2〜3人しかいない。
なのに待たされる会計…
そして支払い額は0円。
これが義母を驚愕させた。
なぜ無料!?
え?
あんなに検査したのに、なぜ??
間違ってるんじゃ!?
次回2倍取られるんじゃ!?
と…
ええやん…
無料てあっちが言ってるなら、それでいいやん(笑)
全てが終わり、病院から車を出したのが18時半。。
義母を家に送り届けたのは19時を過ぎていた。
お疲れ様、疲れただろうからゆっくり休んでね。
と義母を下ろした私は
実母が長男を連れて来てくれるため
家に急いだ。
長かった。
こんな事が2週間に1度…と思うと
長男の幼稚園のこと
待っている間の次男のこと
義母のこと
考える事が多過ぎて、途方に暮れた。