ボカロ歌詞広場♪ -2ページ目



長い長い2秒間のため
あたしは口を閉じた
少し経って波音が響く
かき消されない様に勇気出した

うだる暑さと詰まらない声
窓から見える青さ
まどろんでは頑張ってるフリで
何気なくきみを見る

誰もが欲しがる
愛と恋の答え
何度考えても解らない

きみと全力疾走 手をとって
ふたり逃げ出した帰り道
胸が鳴って顔が熱くて
どうかどうか手を離さないで

見事に夕立にやられちゃって
駆け込んで雨宿り
グシャグシャの髪 向かい合ってから
思わずきみと笑う

あたしが欲しがる
愛と恋の答え
君の中にあると信じたい
きっと

苦しくなって
くすぐったくて
でも優しくて
出てくる言葉がいっぱいで
ため息が出ちゃう

息を切らして立ち止まる
青に滲んだ赤い絵の具
きみの満点の笑顔向けて
背伸びした

好きよ

きみと全力疾走 手をとって
ふたり逃げ出して遠くまで
答えがたとえ違ってても
どうかどうか手を離さないで

そう まだ走っていく
きみと


優しさゆえに吐く嘘も嘘だと
君はまだ知らなくていい
届かない願い

小さな世界の中 誰でもいいだけだよ
正しく言い聞かせる相手は誰?
自分自身

ありもしない赤い糸を 切り落として嘆き明かす
踏み外した階段 一人転げ落ちる

欲と愛をはき違えて なじるような雨に打たれ
弱き者に想い寄せる 弱さを隠す素顔
見抜かないで


失うことでしか憶えらえない
しなやかに伸びた手足に
心奪われて

束ねた髪ほどいて縋るような視線に
今まで誰の為に押し殺した?
ひずむ景色

夢が夢で終わるように 焦れる夜を祈り明かす
掛け違えたボタンに 二度と触れられない

助けようと伸ばした手が 突き落としてしまう前に
恋焦がれた日々を詫びる 愚かな胸を晒し
憐れまれて

青いままでもぎ取られた 果実を手に立ち尽くして
未来の無い秘め事 共に転げ落ちる

欲と愛をはき違えて なじるような雨に打たれ
穢れの無い君を愛し 穢してしまいそうな
コンフリクト

弱き者に想い寄せる 弱さを隠す素顔
見抜かないで



見境無い黒の淵
賭けた手首を彩る
排他暴言の地

退っ引きならぬ虚空の絵
暈ける視界は二進も三進も
たちまち咽せるの声

茹だる閉塞感 冷めた目をして並走俯瞰
閉じた世界で独占諸悪 未だ見る術無い光

パッと果てまで

嗚呼!そこそこ其処まで底着いた
浮かぶこと出来ずに絡まった
僕ら底無しの庭の民だ
絶対王政で喘いでる
このまま底抜けの楽園が
いつまでも続くのなら僕は
手を繋いで反旗翻す
「アンダワ」地底までおいでませ


繋がりだすイドの星
爆ぜて路傍に転げる
吐いた焦燥の血

解けぬ意識は怠惰
燻る疑心に乗ってるマントラ
たちまち荒げる生

軋む骨の音が 生きてる事を示してる
閉じた命で賭け金五倍 取り戻すための英断

もっと果てまで

さあ!もともと元から底だった
サカサマの世界で僕達は
いつも外の歴史をなぞってる
独裁者の光追い掛けて
このままさ命が幾許か
過ぎていくだけなのを待つなら
この楽園すら嘲笑って
時が満ちるのを狙っていよう


嗚呼!そこそこ底から其処着いた
眩しいばかりのその世界は
底無しの僕らを見下ろして
祝福の諸手打ち鳴らした
虚栄背徳疑心の地下を
すべからく抜け出した僕らは
手を繋いで笑ってサヨナラ
ワンダー!地底からおいでませ





名も無い時代の集落の
名も無い幼い少年の
誰も知らない おとぎばなし

産まれついた時から
忌み子 鬼の子として
その身に余る 罰を受けた

悲しい事は 何も無いけど
夕焼け小焼け 手を引かれてさ

知らない知らない 僕は何も知らない
叱られた後のやさしさも
雨上がりの手の温もりも
でも本当は本当は本当は本当に寒いんだ

死なない死なない 僕は何で死なない?
夢のひとつも見れないくせに
誰も知らないおとぎばなしは
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった

吐き出すような暴力と
蔑んだ目の毎日に
君はいつしか そこに立ってた

話しかけちゃだめなのに
「君の名前が知りたいな」
ごめんね名前も 舌も無いんだ

僕の居場所は 何処にも無いのに
「一緒に帰ろう」 手を引かれてさ

知らない知らない 僕は何も知らない
君はもう子供じゃないことも
慣れない他人の手の温もりは
ただ本当に本当に本当に本当のことなんだ

やめないやめない 君は何でやめない?
見つかれば殺されちゃうくせに
雨上がりに忌み子がふたり
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった

日が暮れて 夜が明けて
遊び疲れて 捕まって
こんな世界 僕と君以外
皆いなくなればいいのにな
皆いなくなればいいのにな

知らない知らない 声が聞こえてさ
僕と君以外の全人類
抗う間もなく手を引かれてさ
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった

知らない知らない 僕は何も知らない
これからのことも君の名も
今は今はこれでいいんだと
ただ本当に本当に本当に本当に思うんだ

知らない知らない あの耳鳴りは
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった


music / lyrics: 宮沢もよよ
illlustration: 翠華
VOCALOID: Hatsune Miku





まだ大丈夫だよ解るさ


キミの体がほどけ始めてる
ゆっくりと
ヒモ状の手を
優しく包んであげよう

拡がっていく
キミの存在が愛しくて
少しほつれたうなじに
キスをしてみる

夜中にそっとバラ園で二人
絡み合うツタのように

今 植物園の奥で
ほどけたぼくらは
辺りのツタの中に

まだ大丈夫だよキミと僕
体がほどけて植物にさ
なっていても


夜が明けるまで
秘密の話をしていよう
僕らは今や植物だから
テレパシーで

拡がっていく
二人の体は薄まって
魂だけが確実に
ほら 存在を示す


暗く狭い閉じた部屋で
キミが泣いていたら僕は
そう


まだ大丈夫だよ解るさ
ほどけた身体を