MLBの若手紹介 No.2という事で今回はワシントン・ナショナルズに所属するブライス・ハーパーを扱っていく。

ブライス・ハーパー(Bryce Aron Harper)

ワシントン・ナショナルズ背番号34

1992年10月16日生まれ 23歳外野手(LF)

ネバダ州ラスベガス出身

現在23歳という若さで2012年からMLBでプレーしており、前回紹介したマイク・トラウトのライバル的存在である彼だが、性格やプレイースタイル共に派手である事からトラウトよりも知名度は高いかもしれない。

というのもこのハーパー、プロ入りする前のアマチュア時代からその名をアメリカに轟かせていた。アメリカで最も権威あるスポーツ雑誌「Sports Illustrated」は2009年6月にてまだアマチュア選手であるハーパーを表紙に飾って特集した。

この表紙を見る限りでは高校生ながらすでに大物の貫禄を漂わせているが、実際のポテンシャルがそれを物語っている。

表紙では

「570 FOOT HOME RUNS(174mのHR)」

「96 MPH FASTBALL(154kmの速球)」

「16 YEARS OLD(16歳)」

と紹介しており、16歳にしては化け物じみた数字が並んでいる。さらにこのハーパーの高い能力を評価して、

「野球界の選ばれし者」

「野球界のレブロン・ジェームズ」

といったなんとも言いすぎでは？と思ってしまうほどの異名が付けられている。しかしこれが言いすぎてはないことを裏付けるエピソードとして以下のものがある。

エピソード1

7歳になると年上の子供に混じって野球の試合に参加するが、その並外れたパワー故に相手チームから年齢詐称を疑われたため、常に出生証明書を持っていた。

エピソード2

ハーパーが12歳のときに出場した大会の成績を母親には「まあまあだった」と言うが、その後コーチに成績内容を聞いたところ、12打数12安打11本塁打という結果を残していた。

エピソード3

16歳のときトロピカーナフィールドで開催された国際ホームランダービーで153mを放つ。

(以下がそのときの映像)

とまあゲームのような天才ぶりを発揮し、2010年にMLBドラフト1巡目(全体1位)でワシントン・ナショナルズから指名を受け、プロ入りの道を歩むようになる。

しかしこのハーパー、怪我を恐れないハッスルプレーやビッグマウスなところでもその派手さを助長させている。ライバルであるトラウトの真面目で謙虚な性格である事からも両者がまったく異なる対極関係にあるのもまた面白い。

今回はハーパーのプロ入りする前の紹介をしたところで、次回は彼のプロ入り後の成績について説明していく。

追記

イチローが3000安打を達成したとの事ですが、その影に隠れるようにエイドリアン・ベルトレ(TEX)もその数字に着実に近づいています。

現在2893安打で残り107安打・・・

彼も殿堂入りの切符を手にしたも同然ですね。

MLBの若手紹介 No.2 ブライス・ハーパー【前編】