雪白花 -8ページ目

escape

雪白花-escape

ココは つめたい

はやく でたい

世の中はそんなに

あたたかくはなかった

非常口は自分で見つけて

飛び出さないと

心まで凍って

動けなくなってしまう

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心が鈍くなってしまうその前に、
ここから エスケープ。

ほたる

雪白花-ひかり

きれいに片付いた 机の上

名前の剥がされた ロッカー

もともとそこにはなかったかのように

タイムカードの場所が ひとつずれる


何にも なにも 変わらない


こんな風に ひっそりと

静かに 終わりはやってくるものか

変わらない毎日と きみがいなくなった現実に


切なくなる


きみ が いない という存在感。

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職場の同僚が一人、会社を去っていった。

もう あの制服姿は見納めで、

不器用なりに頑張ってきた あの笑顔ももうなくて。

いい事もわるい事もいろいろと あったけれど、本当にありがとう。


きみがいなくなったことは、私の中では大きくて
ぽっかり心に穴が開いてしまったよう。

それに加えて

周りの従業員の変化のなさにも 哀しみがあふれてきて
穴はなかなか塞がってくれません。

まるで元々いなかったように、こうして自分もいなくなるのかな。
自分なら、それでもいいけど。

それにしても 周りの順応力には驚かされる。
割り切らないといけないから仕方ない?そんなことで一喜一憂していられない?
表には見えないだけ?

私もいつもどおり 振舞っているつもりだけれど
気持ちは沈んだまま。

追い討ちをかけるように 悪いことは重なるもので。

今週はなかなか、立ち直れないや。

あとは時が経つのを待つばかり。。。

くらい 朝。
まっくらな 朝。

それでも

数時間後? 数分後? には明るくなって世界は変わる。

人生も同じかな

真っ暗な気持ちでいっぱいだった人が
急に明るい気持ちになれたり

明るくきらきらしている人でも
ちょっと前は善いことなくて落ち込んでいたかもしれない

何が起こるか分からない。

ねえ、神さま ぼく達の未来を そっと照らしてください。