ひとしきり私を責め続けた旦那は
「まぁこうなったら離婚だね。当然だよね。自分でも言ってたよね?!」と言った。

元々は浮気、不倫全否定派だった私は(当事者以外で肯定派の人なんていないだろうけど(笑))結婚前から旦那には
「浮気したら絶対別れる。一度する人は絶対またするから」とよく言っていた。

今回はそれがあってもなくても離婚はしたかったから旦那からの離婚宣言は特に驚きもショックでもなかった。
だから冷静に
「わかってるよ。」とだけ答えた。

続けて旦那は
「もちろん、訴えるから。○○(私)も、アイツも。慰謝料はしっかりもらうし。」と言った。

「当然だろうね。」

「で、今からアイツに電話して。向こうの奥さんとも話すから。」

ですよね。
それなら昨日、奥さんと電話した事を言っとかないと、と思った私は
「いいけど、その前にさ……」と言いかけたけど、拒否すると思い込んでる旦那は聞く耳を持たず、
「いいからさっさとかけろや!!」と怒鳴った。

旦那が怒鳴れば怒鳴るほど冷静になっていく私は、(まぁいっか。)と思って彼に電話した。

先に奥さんとも話してたし、彼とも覚悟については散々話し合ってたから電話をすることに抵抗も心配もなかった。

いつも彼と電話する時はお互いにかけても大丈夫か確認してから電話するから、いきなりかけてくると言うことは何かあったと彼もわかってた。

「もしもし?どうした?」

「もしもし?いきなりごめんね。旦那にバレてさ。旦那が奥さんと話したいって言ってるから代わってもらってもいい?」

「そうなんだ。わかった、ちょっと待ってて。」

昨日、すでに電話で話してるから奥さんも急な話でもないし、代わるのもスムーズだった。
そしてスピーカーで話し始めた。

旦那は怒ってるし興奮してるけど、奥さんはすでに知ってるし、元々冷めてるので怒ることもなく、冷静だった。

旦那「うちの方でドラレコに証拠が残ってて、今回こういう事がわかったんですけど、うちの方はそちらの旦那も訴えるつもりなんで。奥さんは知ってました?」

奥さん「あ、はい。昨日○○さんとも電話で話して…。」

旦那は驚いて
「は?!そうなんですか?!」
と電話口に向かって言ったあと、私に向かって
「なんなの?どういうこと?」と聞いてきた。

「だからさっき説明しようとしたけど聞かなかったじゃん。」

「チッ。なんだそれ。知らなかったのは俺だけかよ。」

そこからは旦那と彼の奥さんで慰謝料請求についての話などをした。

でも根本的に2人の考えは全く違ってた。

彼の奥さんは生活や子供の為に(と言いながら自分がフルタイムで働きたくないから、つまり彼は奥さんにとってただのATM扱い)離婚したくない。

旦那は先の事を何も考えてないから
浮気された、プライドが傷ついた、怒りがおさまらない、離婚だ!子供渡してたまるか!(子供との今後の生活については何も考えてない)
という感じ。

この頃から私の中では親権を取ろうと思えば母親はいくらでも取れることは知ってたけど、それを言える立場ではないと思ってたから言わなかったし、旦那が親権を取りたいならこの先子供たちと生活していけるのか真剣に考えて欲しいとずっと考えていた。

そして最後に旦那は
「とりあえず、これから直接連絡取りたいから奥さんの連絡先教えてもらえますか?」
と無茶振り。

奥さんは明らかに困っていて
「えっ、え~っ…と、とりあえずこの状況になったばっかりで私も色々考えを整理したいのとこちらもこちらで話したいのですぐには教えられないです。」
当然だわ。

「じゃあ俺のケータイ番号言うので、その気になったらそちらから連絡もらえますか?」
と言って連絡先を教えてとりあえずこの時の電話は終わった。

ヤケになってる旦那は電話を切る時も面白半分に鼻で笑いながら「どうしますか?お互い、相手に代わります?」とか言って茶化してた。
代わることなく電話は切れたけど、切れる直前の向こうの会話が聞こえた。

奥さん「こうなるってわかってて会ってたの?」
彼「そりゃそうだよ。半端な気持ちじゃないし。」

それを聞いた旦那はさらにイラついた様子で
「そりゃそうだってよ!なんなんだ、アイツ!!」と言った。
旦那は怒ってたけど、彼のそんな宣言が聞こえてきて、こんな状況なのに喜んでしまった私😅

その後も旦那からの恨み辛みはしばらく続いたけど、夜中になり、旦那も疲れてきたのか
「まぁとりあえず向こうの奥さんとも話してどうするか決めてくから。アイツとは好きにすればいいわ。」と言ってその日の話は終わった。

勢いに任せて「好きにすればいい」とか言っちゃって、そのまま連絡取ってたら後から絶対怒るくせに、バカなやつ。
連絡取るけどね。