丸まっていても

角張っていても

ねじれていても

ぶら下がっていても


それは線で


ありきたりな線で

結んで開いて

ぐちゃぐちゃに丸めたりして

抵抗してみるけど


それは線で


途切れてしまっても

書き足せばいいんじゃないかな

インクがなくても

空に描けばいいんじゃないかな


でも

切ってしまったらそれまでかもな

切れてしまったなら結べるかもな


なんの話なんだろうな。


春の陽気に照らされて

季節は僕らを引き寄せる

やがて地球を回すほどに

その力が膨らんだなら


世界は一本の線で繋がって

その線が僕たちを引き寄せてくれる


得体の知れない絵空事

それが絵空事でもいい


その絵空事を信じられる子供たちが手を取りあえば

そんな絵空事が線になるのかもしれない


一本の長くて太いその線に

国境なんてものは無力なんだよ


人間が勝手に決めた境界線

やめられるのは人間だけだ


水平線に朝焼けが滲んだら

その光景に微笑む僕でいたい

そして隣には君が笑っていて

そんな当たり前を奪わないでよ。











以上。