まだ夫が司法書士試験に

合格していなかった頃のこと。


結婚して4、5年が経過していました。

このまま合格しなかったら

どうなるの?と不安になってきたんです。


夫に「これからどうするの?」

と聞きましたが返事がなく、

黙っているばかり。


「試験に受からなかったら、塾を開業するよ」

とか「頑張るから応援してくれ」とか

何か言ってもらわないとこちらの忍耐も

限界がきてしまいます。


暖簾に腕押し糠に釘とはこの事。

大事なことを聞いているのに。

その後何日経ってもなしのつぶて。


楽天的な性格とはうすうす気付いていましたが…

なにを考えているのか。

このまま、親におんぶに抱っこの生活を

続けるつもりなの?

私の頭の中は?だらけ。


実家に帰る支度をすれば

流石の夫も私の行動を制止して

気づいてくれると考えて

スーツケースに荷物をまとめ始めました。


しかーし、黙ってキョトンとして

立って見ているだけ。


本当に夫には失望。

そのまま、本当に実家に帰ったのでした。


その後、婚家から漏れ聞くと

夫は私が何をしているのか

全く分からなかったそうです。


それを聞くにつけて、いよいよ

この人とはやっていけないと考えました。


若い頃から病気がちで大事に大事に

されてきたからか、社会人としての

常識が欠如していたんです。


その後夫の代理人の裁判所書記官をしていた

叔父さんが実家に来ました。


なぜ本人が来ないのでしょうか。

すれ違いが大きくなり

いよいよかと思われましたが

説得されて元に戻りました。