以前日本人の危機管理能力の高さについて書いたと思うが、先月オーストラリアの危機管理能力が余り高くない事を思い知らされた出来事があった。

土曜日の夜の地元の映画館での事。よく旦那さんと彼の息子と3人で土曜の夜に地元のコンプレックスの映画館で映画鑑賞をするのだが、この時もそうだった。

その日鑑賞した映画は話題作で席も7割埋まっていた。長い広告の後やっと本編が始まった、と思ったら、15秒程で突然館内の電気が点いた。映画は続いている。

静かに騒然とする中、後方の人達が部屋の外に出始めた頃映画館のスタッフが部屋に入って来て、避難してー!と大声で叫んだ。彼女からは危機感は感じなかったが、皆に続いた。

ここはオーストラリアである、テロの可能性もゼロではない。コンプレックスの映画館なので、館内には沢山の部屋があり、それぞれ別の映画を上映していたが、皆避難している。

ショッピングモールの中の映画館なので、一度入口前のフードコートに出るが、騒然としていて、誰も何が起こっているのか分からないが、非常ベルが鳴り続けている。

モールからも、映画館からも何のアナウンスもない。この火事かテロか分からない状況で、確保すべきはモールの出口に1番近い場所だが、幸い映画館のすぐ近くに2つの出口がある。

何も無いまま2~3分程過ぎた所で、人々は勝手に映画館の中に戻り始める。ショッピングモールは有事を想定して避難訓練しているはずであるが、それは全く生かされていない。

その流れで旦那さんも戻り始める。ええ?マジで?火事ならどうすんの?館内に入ったら避難が大変だよ?と思ったが、グダグダのまま皆映画館に戻り、暫くして映画が始まった。 

スタッフが部屋に来て映画再開しまーす!っと大声で叫ぶアナウンスはあったが、あの非常ベルがなんだったのかは分からず。。これぞオーストラリア!という出来事であった。

多分非常ベルの誤作動だろうが、この誤作動は本当によくある事で、早朝だろうが、夜中だろうが、アパートだろうが、オフィスだろうが、よく誤作動する。

シドニーで最初に住んだアパートは倉庫を改装した古く、シドニーらしい所だったが、1年に3回は避難した。前のオフィスでも避難したことがある。シドニーではあるあるである。

ただ、それ故、誤作動だろうと決めつけて、本当に火事だった時に逃げ遅れる事が怖い。特に大勢が集まるショッピングモールの様な場所では、気を引き締めて備えてもらいたいものだ。

さて、旦那さんが日曜の朝作った朝食である。フレンチトーストの付け合せにはフルーツと、メープルシロップで炒ったカシューナッツ。これはスナックにももってこいである。


3人には多すぎたため、翌日フレンチトーストをひと口サイズに切り、ヨーグルト少量、残ったフルーツをのせ、メープルシロップをかけてオフィスでいただきました。美味しかった♪