2024年6月、沖縄県の首里城公園に行きました

首里城公園は首里城址が整備された公園です
2019年、首里城の火災で正殿（せいでん）など多くの施設が焼失しましたが、復興にむけ復元工事中でした

【首里城の歴史】

琉球諸島は、1429年尚巴志（しょうはし）が主要な按司を統括し、はじめて統一権力を確立しました。これが琉球王国の始まりです

中国や日本、東南アジアとの盛んな交易により、琉球独自の文化が育まれました

首里城はその海洋王国の政治・経済・文化の中心でした

その後、1609年に日本の薩摩藩が3000名の軍勢をもって琉球に侵攻し首里城を占拠。それ以後270年間にわたり琉球王国の表向きは中国の支配下にありながら、内実は薩摩と徳川幕府の従属国であるという微妙な国際関係の中で存続していました

やがて日本の明治維新により成立した日本政府は、1879年（明治12）軍隊を派遣し首里城から国王尚泰（しょうたい）を追放し沖縄県の設置を宣言しました。ここにおいて、琉球王国は滅亡しました

その後、首里城は日本軍の駐屯地、各種の学校等に使われましたが、1945年にアメリカ軍の攻撃により全焼、戦後、跡地は琉球大学のキャンパスとなりましたが、大学移転後に復元事業が推進され現在に及んでいます。復元された首里城は、18世紀以降をモデルとしています。2000年12月には、首里城跡が世界遺産に登録されました

2019年10月、火災にあい正殿など主要7棟が焼失したのは記憶に新しいことです

現在は2026年頃の復興に向け修復工事が進んでいます

【アクセス】

モノレール駅「首里」は、下の地図の上方向、モノレール駅「儀保」は左にあります。下方の首里杜館（すいむいかん）までだと、どちらの駅からも歩いて15分です。

一番近いのは、バス停「首里城前」で、すぐです。行きは首里駅から、帰りはバスにしました

【首里城址】

小高い丘の上にあります

首里駅から行くと、このような石垣の下を歩きます。歩きやすかったです

通常の見学コースは首里杜館（MAP下部）から上って、⑥正殿（修復工事中）に行きます。その順番に紹介します

ＭＡＰ

守礼門(しゅれいもん)

「礼節を守る」という意味で、扁額(へんがく)には「守礼之邦(しゅれいのくに)」と書かれています。「琉球は礼節を重んずる国である」という意味です

沖縄を象徴する観光施設です

歓会門（かんかいもん）

首里城の城郭（じょうかく）内へ入る第一の正門で、「歓会（かんかい）」とは歓迎するという意味です

シーサー

門の両側には「シーサー」という一対の石造の獅子像があります。これは魔除けの意味で置かれています。神社の狛犬と同じでしょうか

広福門（こうふくもん）

「広福」とは、「福を行き渡らせる」という意味。現在は、券売所等に利用されています

系図座・用物座（けいずざ・ようもつざ）

「系図座（けいずざ）」と「用物座（ようもつざ）」という役所があった建物

現在は、休憩所と首里城茶屋にて「呈茶サービス」（有料）を提供しています

首里森御嶽（すいむいうたき）

城壁の手前にある礼拝所。国王が外出する時の安全をこの石門の前で祈願しました

奉神門（ほうしんもん）

「神をうやまう門」という意味で、首里城正殿のある「御庭（うなー）」へ入る最後の門。ここから有料です

門を入ると本来なら「正殿」ですが、焼失したので、代わりに修復工事中の建物に絵が描かれていました。ちょっと悲しかったです

正殿の素屋根の見学エリア

素屋根の復元工事を行っている建物。各階の見学エリアから工事の様子を見れます（土日はお休みなのでこの日はお休みでした）

屋根が見えます。とても大きく感じました

東のアザナ

城郭の東端に築かれた物見台。標高約140m。城外の町や城内の正殿（修復工事中の建物）一帯を展望することができる場所です

焼失した正殿は工事中の様子から、とても大きくて立派なことが想像できました。また首里城の歴史を少し学べて有意義でした

本土のお城と違う沖縄（琉球）のお城も見れました。天守閣は無かったです

正殿が復元されたら是非見たいと思いました。晴れていれば、なおいいですが

雨の中で残念でしたが見学人が少ないのは良かったです

この後はバスで「国際通り」に行きました。バスのガイドアナウンスは日本語の後に沖縄語も流れておもしろかったです

沖縄の首里城公園