フジコ・ヘミング追悼。(1932年12月5日-2024年4月21日)
心からご冥福をお祈りいたします。
今朝のニュースで驚きました。
ベートーヴェン作品の録音が圧倒的に少ないので、普段からあまり聴いていたわけではないのですが、
もちろん世界的にも有名で、彼女がクラシック界に遺した功績はとても大きいですよね。
彼女の弾いた「ラ・カンパネラ」で心を動かされ、独学で練習した漁師さんも話題になりましたね。
厳しい道のりを歩んできたフジコ・ヘミング、彼女の演奏で心打たれた人は多いでしょう。
こちらからピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」の3楽章。
テヌートぎみの全体的にもったりした演奏がそうさせているのでしょうか、
疾走感というものは感じられませんが、とても丁寧で魂のこもった、情緒あふれる演奏に感じます。
この曲に限りませんが、とても柔らかなタッチで、時には問いかけるように、
また彼女の人生を思い起こさせるように歌いあげる彼女の演奏は
これからも人々の心を動かし、癒していくのだと思います。
奇蹟のカンパネラ、永遠に。感謝。