緑深い山に囲まれた谷底を流れる神流川。その清流に沿って新町宿で中仙道から別れて信州佐久へ繋がる「十石街道」。その街道沿いの旅籠を中心とした小さな集落。旅籠宿としての役割は自分が生まれた頃にはとうに終えていたけれど、 その集落の外れの一軒家の零細農家に自分は生まれました。
祖父母と両親と二人の弟に囲まれて、長男としてガキの頃からこの家で家族と僅かな畑を守っていくのが自分の人生なんだろうと確信していて、ダムで生家が沈んで、時代が変わり、親父が森林組合に、お袋が町の工場へ働きに出るようになっても、それは変わらなかったですね。
高校の演劇部や絵と漫画の同好会で、学校や工場、青年団のイベントなどで、ポスター描きやパフォーマンスで絵心とエンタメ心を発散できるだけで楽しかったし満足してました。
それでも2度の結婚と離婚…特に2つ目のバツが確定した頃に少しだけそこら辺がグラついて(苦笑) 工場の「早期定年退職」の募集に手を挙げて、ネットで見つけた「シニアタレント」募集にポチしてしまいました。
月に4回の事務所の演技レッスン、月に2回の事務所と提携していた劇団でのレッスン…。10月に事務所に登録してその年末には再現ドラマの初ロケ、翌年の春には劇団の初舞台…楽しかったなぁ…🎵
しかし既に「要介護(初期は要支援)」認定されていたお袋を看ながら、群馬から都内へ通っての活動は思ったよりも失うものも大きくて…。
今までの人生の中で、若さや人生の残り時間は当然ながら、失ったモノのデカさと多さ、寂しさや自責の念から、先だった家族の元へ行こうとか試みた事も何度かあるけど…。
色んな人に助けられ、支えられて、おかげさまで今もなんとか生きてます。
今年もそろそろ折り返し、今年はここ10年くらいで失ったモノの中でも〝無いまま〟では不便でしょうがないものを取り戻す事を優先にしようとしてますが…中々ね…(苦笑)。
そんな69歳になった「ロックの日」の今日は東京銀座でオン ザ〝ロック〟シュギナベイビー~だぜ🎸。
◆0歳、6歳、小、中、高
20代、30代、40代、50代
〈YouTube〉
ロックじゃ無くてフォークだけど
『今日までそして明日から/吉田拓郎』
そして、自分の人生に関わっていただいた全ての人に心からの感謝を込めて。
『ありがとう…感謝/小金沢昇司(coverゆきお)』
◆生家が眠るダム湖