こんばんは。
終演より、約1週間。
やっと、筆を取りました。
まずは、とにかく最後まで走り切ることができてよかった。
そして、その後ご心配をおかけいたしまして、申し訳ございません。
罹患者が無事復活できますように。
お客様にどうか広まっていませんように。
祈るばかりです。
やっと昨年の、悔しかった自分と向き合うことができます。
去年の私、ちゃんとやっちゃんと生きられたよ。
「今年の座組」がとっても大好きで、とっても大切だからこそ、あまり触れないように・・・なんて避けておりましたが。
やっちゃんとは、この一年間、ずっと一緒にいました。
昨年の中止報告後、すぐにいただいた今回のお話。
「やっちゃんがやりたい」は即答でした。
昨今のウクライナ情勢も、世界の動きも。
ずっと、ずっとそばにいたやっちゃんを通して、見ていたような気がします。
私にとって、この1年ずっと一緒だったやっちゃんは、もはや守護霊みたいなもので。
気がついたら、横にいてくれて、「こんな時、どう考える」ってずっと会話をしているようなもので。
そんなやっちゃんと、全力で生きた1ヶ月。
そして、姿をお届けできた4日間。
とってもとっても、大切な時間でした。
見届けてくださった皆様、本当にありがとうございました。
「島野やす子」
皆さんには、どんな子にうつったのかな。
どんな「その後」を生きていくように、見えたのかな。
「なんで死なせてくれないの」
「なぜ死ななければならなかったのか」
やっちゃんの吐露する思いと、この作品の、乙女たちの思いと。
郵便局のみんなを尊敬していて、みんなが大好きで、だからこそ、だからこそ。
ぐっちゃぐちゃなやっちゃんの、コロコロ入れ替わっていく感情についていくのがやっと。
たぶん、一番グチャグチャなのは、薬を配る休憩室のシーン。
とっても素直だけど、どこかいつも周りを見ていて、拠り所を探していて。
「私は私」ってできない気使いっ子なところは、私にはないやっちゃんの優しいところで。
「お守り」とか、「目の前の仕事」とか、とにかく心を繋ぎ止める何かが必要で。
そんなところは、芝居にしか目が無い私と重なって。
自分でも気づいてなかっただろう、一番の拠り所が、智恵子で。
「頑張ろう」って背中を押してもらってたのが、夏江と美恵子で。
席隣で、勝手に頼りにしてたんだろう、美樹さん。
きっと帰り道、たくさんお話してたんだろうな、とみさん、節子さん。
妹さん同い年だし、きっと妹みたいに可愛がってもらってたんだろうな、テルさん。
お姉さんの話、色々聞いてたんだろうな、トシ子さん。
考えて考えて、抱え込んだものをいっぱい持ってってくれた、郁代さん。
憧れで、目標で、支えだった班長、副班長。
実は絡んでいないようで、12人の乙女、みんなのこと、ちゃんと見てる。
そんなやっちゃんの優しさと、弱さと、強さ。
皆様に届いていたらいいな。
最後に。
親父。
勝手に持ち出したりして、ごめんなさい。
でもね、おしるこにキラッキラの笑顔で飛びつく乙女の顔が、忘れられません。
お汁粉の美味しさより、ああやってお鍋囲んで、みんなで笑い合えたことの方が、宝物でした。
やっちゃん。
一緒に生きてくれて、ありがとう。
「生きたい」って思える世界であり続けるように、私はできることをします。
乙女のみんな。
やっちゃんに、楽しくて、重たくて、支えになるだろう時間をありがとう。
座組の皆さん。
何かとご迷惑をおかけすることもありました。
最後まで、本当にお世話になりました。
皆さんと、『氷雪の門2022』を作れたこと、とっても宝物です。
本当に、本当に大好きです。
ありがとう。
ご覧いただいた皆様。
このお話に、出会ってくださってありがとうございます。
劇場に足を運んでくださった皆様。
終演時にいただける拍手が、カーテンコールのあの景色が、やっぱり大好きです。
たくさんの感想を、温かい拍手を、ありがとう。
2度と、あの真岡局の全員で板の上に立つことがないと思うと、身がちぎれそうで。
大千穐楽のカーテンコール、涙が込み上げたのは、それまでの芝居のせいで涙腺がバカになっていたからだけじゃないと思うけれど。
一緒にいてくれたやっちゃんは、これから先も私と生きていくし。
私も、やっちゃんに恥ずかしくないように、次に進みます。
この作品が、やっちゃんが大好きすぎて、私の感情もぐちゃぐちゃなのは、許してください。
この先も、この作品がたくさんの人に届きますように。
#氷雪の門2022は、まだお楽しみいただけます。
2022年9月5日(月)23:59まで、ツイキャスプレミア配信にて、ご覧いただけます。
振り回され続けた休憩室のシーンも。
やっちゃんが気になって、たくさん目に焼き付けた乙女たちの笑顔も、涙も。
最後まで、交換台を守ろうとした、12人の乙女の姿も。
是非とも、見逃さないで欲しいです。
ご購入・ご視聴はこちらから↓
配信期間
2022.8.29(Mon.)18:00〜2022.9.5(Mon.)23:59
配信チケット
3500円(+別途手数料100円)
では。
島野やす子役 阿部雪音