BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ
「なんであんなとこに帽子あんの」
大野さんは振り返って確認すると、俺に向き直って真面目な顔で言った。
「おいらがすごかったから」
「…ん、ま、確かにすごかったですね…」
くすくす笑いながら大野さんの腕の中に潜る。さっきここに来たときは、拗ねてたのにな…。変なおじさんの変なコスプレに機嫌がよくなる俺は、まだまだプレゼントの欲しい子供みたいなもんだ。
「あんなプレゼントもらったら頑張っちゃうよなー」
大野さんが笑ったから、俺は恥ずかしくなった。
「来年は着てくれんだよな?」
大野さんは床に落ちたサンタ帽の方を見るそぶりをしながら俺を見てニッと笑う。しぶしぶ頷くと、大野さんは思案する顔になった。
「じゃさ…アレだけをサンタ帽で包む下着とかあっから…それで…あてっ」
「そこまで着るとは言ってない」
ぺち、と軽く大野さんを叩く。
一瞬、想像したじゃん…
それを、脱 がされるとこ…
思わず寝返りを打って壁側に向いた俺に、大野さんの腕がまた、絡みついてきた。
…fin.