めりくり。 ① | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ



















まあ、一応ね。恋人ですから。



ライブ後にやってきたこの人の部屋。ひとっ風呂浴びて、クリスマスチキンをつまみにまったりとお酒を飲んだ。


大野さんは機嫌よさそうだけど、何もしてこないから、テレビを見てるのを放って先に歯を磨いてベッドに入る。



一応ね、恋人だから、来ただけだもん。



女の子じゃないんだし、今日の夜に意味は求めてない。


…もう我々も30代半ばですからね。体の回復が重要なんですよ。




部屋の照明を絞って布団にくるまる。すぐに眠気が襲って来た。












ベッドの足元側でごそごそいう音で目が覚めた。


「なに…」


人の手と思しきものがパジャマに包まれた俺の足をさすりながら上へ上ってくる。


「なっ…こらっ…」


むぎゅ、と尻をつかまれて声を上げると、犯人は布団の中から顔を上げてんふふっと笑った。


「サンタ来たぞー、なんかくれよ」


「や、サンタがくれるんでしょ…ってなんでそんなカッコ…」


大野さんは下はパジャマのズボンだったけれど、上にはサンタ服の上着とサンタ帽を身につけていた。


「だって…ほら、ニノは着てくんなさそうだったし…いつのまにか寝ちゃうし…」


大野さんは口を尖らせて拗ねたように言うと、仰向けになった俺にまたがった。着心地の良いパジャマはお揃いで、そのズボンの布越しの大野さんの体温に俺はどきりとした。


「だって…大野さんテレビ見てたし…ぁ…」


赤いサンタ帽が目の前を通り過ぎる。唇を塞ぐ大野さんの唇は、やはり温かい。


「ん…ん、ぁ…」


っはぁ、とどちらともつかない吐息の音が部屋に響く。俺は頭にぼんぼんあたる大野さんのサンタ帽のてっぺんの白い飾りを手でつかんだ。大野さんはキ  ス  をやめて俺を見た。


「言ってくれたら、着たのに…」


に、と笑って吐息まじりに呟いたら、大野さんは一瞬驚いた顔になって、そのあと口を尖らせた。


「お前…ずるいんだよな、その顔…」




だって、わざとやってるんだもん…




落ちてくるくちびるを、俺はまた受け止めた。