また今日も君に夢中 シーズン2 #12 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ





















Side O







深い余韻に襲われてしばらく動けなかった。カズも同じなのか、俺の体の下で動く気配がない。はーっ、はーっと乱  れた呼吸だけがキッチンに響く。


「カズ…大丈夫?」


カウンターからゆっくり身を起こしてカズを窺う。カズはカウンターに突っ伏すような形で顔を隠して息を整えていた。また真っ赤に染まっている耳を見つけて俺は内心、微笑んだ。


「カズがエプロン気に入ってくれてよかったわ…」


ぽつりと呟くと、カズは少し首を曲げて目だけをこちらに向けた。


「なっ…なんで…気に入ったって…」


「なんでかはカズ自分でわかるでしょ」


指でつーっと背中をなぞるとカズはびくっと震えて「やっ」と慌てた声をあげて身を起こした。


「っ…バカっ…」


潤んだ瞳のままのカズをぎゅっと抱  きしめる。


「あとでベ  ッドでも…エプロン姿、見たいな…」


「…うん」


カズもぎゅっと抱きついてきて、さっき使ったロ  ーショ  ンの香りがふわっと香った。


「風呂…入る?一緒に」


髪を撫でながら聞くと、カズは顔をあげた。


「うん…その前に、あの…お願いがあって」


「何?いいよ」


カズはふふっと笑った。


「もうそろそろルー入れてもいい?」


カズがくしゃくしゃになったルーの袋を差し出すから、俺はふははっと噴き出した。カズがくすくす笑いながら四つ割りになったルーを取り出して鍋に入れると、ルーはとぷん、と小気味よい音を立てて鍋に沈んでいった。











…fin.