先生なんて呼ばないで 16-1 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ


























Side S







春先の水シャワーは、身を切るような冷たさだ。

頭を冷やすどころか、風邪を引きそうだった。

パジャマに着替えてバスルームから出ると、床に作った寝床にニノが寝ていた。うつ伏せになっていじっていたのか、手が携帯の形になって、傍に実物が置かれていた。



ベッドの方で寝ろ、って言っておけばよかった…



起こすのも忍びないので、俺はニノに布団をかけると、ニノをまたぐ形で足を上げてベッドにあがる。そっと照明を消して、常夜灯だけにした。


布団に潜り込もうとした時、かすかに声がした。


「翔ちゃん?お風呂上がった?」


衣擦れの音がして、ベッドが一瞬たわむ。


背中に温かいいい匂いの物体がぴとっとくっついてきた。


「ニノ…明日、早い…」


「翔ちゃん…補習…してくれるって言った」


「え?」


思わず、寝返りを打ってニノのほうを向く。暗闇の中でも、その瞳はつやつやとぬ  れたように輝きを放っていた。


「補習…して?」


ニノの温かい腕が俺の体に遠慮がちに巻き付いた。応えると、すぐにぎゅっとしがみついてくる小さな体。


「ニノ…俺…お前のこと…めちゃくちゃにしない…自信ないよ…」


俺はニノの丸い背中をさすった。柔らかい稜線をどこまでもなぞりたくなる。


「だから…大学…行ってから…な?」


「ヤダ…先生なんだから…俺の知らないこと…いっぱい…教えてよ…」


熱い吐息が俺の唇にかかる。濡  れた感触が唇を包んだかと思うと、一気に中に侵入してきた。



あーっ…



やっぱ、紳士的にとか、倫理的にとか、無理…



「ん…はっ…あ…ニノっ…」


「翔ちゃぁんっ…」


俺は布団を押しのけて、巻き付いたニノごとぐるっと反転した。


腕の中に小さい温もりを閉じ込めて、その小さな肩をベッドに押し付ける。俺の熱くなった体を受け止める華奢な体は柔らかくて、くすぶる熱を秘めて、俺を誘うように闇の中でうごめいた。


唇を押し付けて、深く口付ける。ふれ  あう濡  れた  舌が、もう溶けてしまうんじゃないかと思うほど熱い。


「ニノっ…」


「翔ちゃん…はぁ…好き…」


目が慣れてきて、ニノのまつげの先が震えているのが見えた。