こんにちは。
かせゆきです。
前回までの続きです。
マスターコース受講中のSちゃんが、子どもの頃の8人の自分に会いにいくお話です。
最初から、ずっと読んでいる方、
なんか、えっ??って、モヤモヤしてませんか?
私は、Sちゃんのコース内での投稿を読みながら、頭の中は、「???」となっていましたよ。
なので、Sちゃんに聞きました。
これって、どういう状態でイメージしているの???
頭の中に映像が浮かんでいるの???
過去の感情を感じきっていると、その当時の自分の【感覚】がよみがえるようになる方がいます。
私自身は、感情を感じる時って、ずっと自分に残っていた感情を、今の自分が感じている感覚なので、
ずっと【わたし】は【わたし】です。
過去の自分と今の自分は、同じわたしです。
なので、当時の自分を今の自分が見ている、という感覚にはならないのですが、
Sちゃんのように、小さな自分と今の自分が出てくるかたもけっこういます。
ここは、感覚の違いとか、開かれ方の違いとか、能力の特徴の違いとかが、
あるんだと思います。
みんな、当時の【私】に気づいて受け入れることで、
バラバラになっていた、【私】を、統合しているのかなと感じています。
当時の思いと感情に【気づく】ことで統合されるわたしと、
当時の思いと感情を背負った自分に【出会って教えてもらう】ことで統合されるSちゃん。
やってることは、同じですね。
Sちゃんのこのやりとり、わざわざ時間と向き合う時間を作って、入り込んで、ってやってるのかと思ってましたが、
実は全然違いました。
なんと、
すごいスピードで、
映像?のようなイメージのようなものが、勝手に流れてくるんだそうです。
電車に乗ったら急に始まったり、子どもと話してたら急に始まったり。
なので、Sちゃん、感じたものをなんとか忘れないように書き残していたそうです。
それを聞いたわたし。
「へぇ〜〜〜〜〜〜。」としか、言えない。
不思議な世界です。
そのまま受け入れました。
感情を感じるということをし始めて、今までSちゃんの中で閉じていたものが、開いたのでしょうね。
で、Sちゃんがひたすら流れるイメージを、グループページでアップし続けてくれたのは、
わたしのように、心の中身を視覚化できないけど、感じている人たちに、
「ああ、やっぱり思いや感情というのは、このように残っているんだな。」
ということや、
「やっぱり、私たちが現実の世界で感じていることって、自分自身に感じさせていることなんだな。」
ということを、
【本当にそうなのだ。】と落とし込むためだと思いますし、
わたしがこうしてシェアして、多くの人に読まれることも、織り込み済みなんだと思います。
ではでは、
続きに入っていきましょう。
3歳・5歳・8歳・11歳のSちゃんが出てきましたが、今回出てきたのは、
14歳のSちゃんです。
5人目の私。
14歳頃の私。
ふてくされた私がいました。
『何であんな事言ったの?』と。
両親が、ついに出て行く事になった家族会議で、
私は、〝これで母が楽になるなら〟と、止めませんでした。
父は、母とともに出て行くと言い、初めから子供達に文句を言わせないように、話しのシナリオを持ってきていました。
当時は、父に反対すれば、聞き分けの悪いヤツとされ、人格否定をしてくる上、
こちらが父が求める答えを出すまで、深夜になってもくどくどと説教をして、
どんな手を使っても父の答えに従わせるなど、精神的に苦しかった事もありました。
この頃の私は、
【抵抗する事】と、
【自分の意見を言う事】、
【自分で決めて行く事】を、
全て諦めていた頃でした。
どーせ却下されるだけ、と思っていました。
4歳の頃、Sちゃんたちは、お父さんの実家へ引っ越しました。
おばあちゃんとの同居が始まったそうです。
Sちゃん曰く、この家は、父と祖母の天下となった家庭でした。
すぐにお母さんは、様子が変になったそうです。(Sちゃんの印象)
以前もあった夫婦喧嘩がさらにひどくなり、お母さんの元気がなくなっていくのを不安な気持ちで見ていたSちゃん。
このままお母さんが元気がなくなると、見捨てられるんじゃないかと感じて、不安でした。
だんだん、自分がお母さんを助けなきゃと思うようになり、お父さんとおばあちゃんのことは、敵のように感じていました。
そんな中、お母さんが、家を出るという話し合いになります。
お父さんは、仕事場兼住まいを別に作るという名目で、お母さんと二人で出ていくという計画にしたそうです。
と、いうことは、
おばあちゃんと、お姉ちゃんと、Sちゃんの3人が、実家に残ることになります。
14歳の私は、出て行く事にした母に、
「行っておいでよ。それで楽になるんでしょ?」
「私の事は、大丈夫。」
と、言ったと思います。
ですが、最近まで、自分がこんな事を言ったなんて事は、すっかり忘れていました。
そして、この答え自体、大嘘でした。
ただ、母に早く楽になって欲したかっただけでした。
毎日怒るだけで、何をするにも苦しそうな母を見続けるのが、辛かった時期でした。
自分の本心とは、違うことを言ってしまったSちゃん。
結局、両親は家を出ていきました。
その後も、もちろん親とは会えるのですが、
お母さんはSちゃんに何かあっても、Sちゃんが辛い気持ちを伝えることがあっても、
『あなたが出て行ってもいいって言ってくれたからやん。』
という話をしました。
(そんなつもりじゃなかったのに…。)という気持ちが残るSちゃん。
本心を出す事が今まで以上にできなくなって、
自分のことをあきらめ、居場所も逃げ場もない時期だったそうです。
周りから、かわそうにって言われる事が増えました。
凄く苦しかった私は、
かわそうにしてた方が、みんな優しくしてくれるんだな。
と思い始めました。
空っぽになった家に虚しく漂う時間が、耐えられませんでした。
自分が本心を言わず、私が大嘘をついたのに、
『親に置き去りにされた。』と思っていました。
でも、自分から言ったんです。
だから仕方ない…。
でも、今振り返ると、
父に抵抗してもよかった。
父が怖くても、もしも最悪殴られたりしたとしても、警察を呼ぶこともできたんだなとか、【今の私】なら思えます。
母にも、もっと気持ちを訴えることができたのに、と思えます。
当時の私は、自ら、自分を置き去りにしたんだと、今になってハッキリ理解しました。
14歳の私は、ちゃんと分かっていたんです。
私が、バカでした…。
14歳のSちゃんは、泣きたくても泣けなかったと、【今のSちゃん】に訴えます。
ふてくされていた様子の14歳のSちゃんが、やっと、ポツリポツリ、感情が出てきて、
そのうち、怒り出しました。
14歳のSちゃんと、今のSちゃんの、壮絶なやりとりです。
* 14歳のSちゃんの、激しい言葉が続きますが、長年の恨み辛みが溜まっているからこその言葉であることと、子どもの状態のSちゃんなので、言い方がストレートです。
そこを考慮してお読みください。
(14歳の私)
嘘つき!!嘘つき!!意気地なし!!
お前が死んじまえば良かったんだ!!
なんで生まれてきたんだ!?
意気地なし!!偽善者!!嘘つき!!嘘付き!!…
お前なんて最低だ!!
お前が死ねば良かったんだ!!
何でお前が表に出て、私達が苦しまなきゃならんのや!?
嘘つきめ!!
嘘つきーーー!!
殺してやるーーーー!!
お前だけに、いい思いなんてさせない!!
お前も道連れや!!…
あんな親の何がいいねん?
大人の都合ばっかりで、子供をコントロールするだけのヤツらの何がいいねん?
そんだけの人らやねん。いい加減、目を覚ませよ。
そんなに親に認めてもらいたいのは、何でやねん。
自分が自分を認めてもいいんじゃないの?
何で自分を認めようとしてくれへんの?
何で、してくれへんかってん。
(今の私)
自分でも、何でかわからん。
捨てられたくなかったからやと思う。
(14歳の私)
そんなん、捨てられたって私らがおるやん!!
誰に捨てられたって、私はあんたを捨てへん!!
私は味方や!!
(今の私)
…そう言ったって!!
何もしてくれへんやん!!
ただ、 そっちは中で騒ぐだけで、実際に叩かれるのは私やねん!!
辛いし痛いし、悲しいし…。
(14歳の私)
…やから!!
そんだけの人らやねんって!!
いい加減、分かれや!!
あんたが思うような人らじゃないねん!!
あんたが望む人らやったら、あんたの事、とっくに認めて可愛がっとるわ!!
そしたらあんたは悩んでないし、苦しんでない!!!!
無理な事を望んでるんは、あんたの方や!!
(今の私)
…………。
(14歳の私)
同じ苦しさ悲しさなら、言いたい事言って、叩かれる方がマシやろが!!
(今の私)
…………。
(14歳の私)
やから、意気地なしって言ってんねん!!
(今の私)
ごめん、度胸ない…。
捨てられるのが怖い。
何を言われても、どれだけ責められても、
Sちゃんは、当時いろんなことが不安で、怖かった。
怖くて怖くてたまらなかった。
自分の中に、味方がいるなんてわからなかったし、
自分が自分を置き去りにしているなんて、知らなかった。
自分を守ってくれる人、自分を認めてくれる人を、ひたすら求めるしかなかった。
しかし、ここで注釈をつけさせてください。
この当時、すでにSちゃんはブロックがある状態で物事を見ていますので、
書かれていることは真実かどうかは、また別の話です。
本当にお父さんとお母さんが、ここに書かれえているような人であったかどうかは、この時点ではSちゃんにもわかっていません。
そこは、マスターコース内でSちゃんが自分で真実に書き換えていっている最中です。(実際に、いろいろ誤解があったことがわかってきています。)
Sちゃんの、心の中でのやりとりだということを、頭の片隅に置いておいてくださいね。
現実に起こっている真実と、自分の感情は、別です。
自分の中の自分は、とにかく自分を消さないでほしい。
自分の全てを表現することを、怖がらないでほしい。
自分のことを、本当に愛していて、本当に応援して、味方でいるからこそ、
自分への怒りも、ここまできてしまいました。
(14歳の私)
…分かった。
あんたは、親を責めれても、離れることは出来ない。
何だかんだ言っても。
【素直に甘える自分】を殺したから。
あんたには、自分を育てる部分がない。
いつまでたっても満たされない。
自分が欲しいものを手に入れられない。
感謝も出来ない。
まずは、親とあんたを分けて考えて。
でも、
あんた1人じゃ無理やから、私が一緒にいく。
だから、私を連れてって。
もう、死ねっていわないから。
私も、あんたに無理な事を求めてたみたい。
ごめん、言いすぎた。
ずっと受け止めてくれてありがとう。
たまたま、1番弱い私が、表に残ったのね…。
けど、あんたが1番、忍耐強かったんだと思う。
生きててくれて、ありがとう。
Sちゃんは、弱いSちゃんだったけど、辛抱強いSちゃんでもありました。
なんとか、こうやって、自分を守ってきたんです。
弱い自分で、ここまで、生きてきたんです。
でも、そろそろ、
強さを持つ時です。
だって、自分の中に、強さを持ったSちゃんも、
ちゃんといるのだから。
もう、怒ってないから。
私の強さを信じて。
私の強さを使って。
あんたは、1人じゃない。
こっちこそ、引っ張ってばかりで、ごめんね。
これから、宜しくね、私。
(今の私)
…あ、うん。
ありがとう。
(どっちが年上なんだろ…めっちゃしっかりしてる…。)
14歳の私は、私の肩を叩いてにっこりすると
「さあ、行こうか〜」と、言いながら、
私の中に溶け込んで消えました。
こんな終わり方、あるんだー…って思いながら、次の私を探します。
私は、だいぶスッキリしてきました。
あと、少し…な気がします。
続きます。
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