彼の浮気が発覚して以来何も手につかなくなった私は、一週間の休みを取り、実家へ帰りました。

 

両親にも結婚を迷っている事情を打ち明け、私はこの結婚をどうするべきかを考えました。

 

婚約者の裏切りを知ったショックは大きく、精神的にとても苦しい一週間でした。

 

話を聞き、落ち込む私を見た両親は、結婚はやめた方が良いだろう、と私に言いました。

 

両親が言うように、この結婚はうまく行かないかも知れないと心の中ではわかっていても、一週間の短い時間で結論を出すことはできませんでした。

 

一週間はあっという間に過ぎ、私は実家から戻ってきて、報告があるという彼と会うことになりました。

 

まず自分の話を聞いてほしい、と彼が言いました。

 

例の女性に別れを告げたこと、

 

彼からの別れ話に彼女が酷く取り乱し、泣きじゃくり、別れは決して簡単ではなかったこと、

 

そして、彼女をあんなに傷つけてまで君の方を結婚相手に選んだのだから、予定通り自分と結婚してほしい、、、と。

 

現在の私の思考ならば、この時間違いなくこの男をバッサリと切り捨てていたと思います。

 

でも、当時の私はまだ若くて未熟でした。

 

二度と浮気をしないという彼の言葉をを信じたのです。

 

彼女より私の方が選ばれたという結果にだけ満足をして、浅はかな私は彼の浮気を許して結婚してしまうのでした。

 

思えば、別れを告げられ泣きじゃくったという彼女も、この男に騙された被害者と言えます。

 

まさか彼が婚約をしているなんて夢にも思っていなかったでしょう。

 

向こうからしたら、私の方こそ人の男を奪った憎い女だったに違いありません。

 

それにしても、

 

彼女より君の方を結婚相手に選んだ、、、って、、、。

 

選んでやった的な上から目線に今更ながらの違和感、、、。

 

それ、もう浮気じゃなくて完全な二股だからねムカムカ

 

ちなみに、夫は決して見た目が良いというわけではありません。

 

自分を実際よりはるかに大きな(立派な)人間に見せるのが天才的に上手なのです。

 

博学で相手が興味を示すような会話をするのも上手(時々嘘も織り混ぜてるウシシ)。

 

女性を褒めるのもとっても上手(モノにしたい相手には特にゲラゲラ)。

 

婚約中に浮気をしていたもう1人の女性は、出張先で知り合ったという水商売唇の女の子でした。

 

その子とのことも部屋に隠さず置いてあった写真で発覚しました。

 

お客さんのポラロイド写真を撮ってプレゼントしてくれるレストランのサービスの写真でした。

 

東京出張ではその子をホテルの部屋にしょっちゅう呼んでいたと言います。

 

その子とのことに関しては

 

「田舎出身の貧しい家庭の子で、中学を出てすぐ上京して水商売の世界に入った。

自分は中卒だけど、弟を大学に行かせるためにその世界で働いて田舎に仕送りをしてるんだよ。

家族のためにすごく頑張っているから応援したくなったんだ。

でも彼女は近いうちに東京を引き上げて田舎に帰るらしいから、

彼女とはもう会うことはない。」

 

今なら笑える昭和のメロドラマばりの言い訳。

 

そのときは信じたけれど、彼は東京でのことなら私にバレないと思って適当なことを言っただけで、その後も東京出張の時にはずっと会っていたのだと思います。

 

本名ではないと思いますが、「瀬里菜」という名前の子でした。

 

その後結婚してからも予想を裏切ることなく浮気をし続ける夫に、私は長い間苦しむことになるのでした。