ボストン美術館(6回目) | 駐在員さん 〜2周目のアメリカ生活〜

駐在員さん 〜2周目のアメリカ生活〜

米国、一時フランス、中国、米国再駐で通算24年加算中。慶應大文学部卒。経営ノウハウの学術化を目指し、商学部の教授から論文指導を受け、人間関係学の学位取得。
延べ19年目のアメリカAnother Skyから発信します。

この土日は2日連続でボストン市内へ


自宅から30秒というのはとてもコンビニエント。

この日(日曜)はのんびりホームワークなどを美術館で。




Backbay/Copley Sq.

ウトウトしてたらあっという間にバックベイ。

トリニティ教会とハンコックタワーの前の広場に出る




ハンコックタワーのガラス窓

ハンコックタワーのガラスはいつもピカピカだなぁと感心してる。


前日に通った時も磨いてた。


ボストンのランドマークなのでオーナーも責任を背負ってるのだろうなぁとか大人の事情めいたことを想起してると…





トリニティ教会の歌声

トリニティ教会からパイプオルガンの音楽にのった歌声がきこえてくる。覗いてみるとしばらく釘付けに。さっきの「大人の事情」めいたというしょーもない雑念は飛んでいく。



少年少女も加わった混声合唱団。すごい迫力と美声。






朝ごはん


トリニティ教会で現れた心で朝ごはん。

近くにある人気のカフェで。







アボカドトースト


ペースト状にしたアボカドにフェタチーズにハーブが混ぜ込んであります。

アボカドのトーストをよく食べますが、スライスしたアボカド自体の風味と独特の歯触りを楽しませるものが多かったです。手間を加えたタイプ。

美味しい。






さて、美術館へ


東京時代の慶應大学三田キャンパスの住人かのようにメディア、八角塔、萬來舎で過ごすことが多かったのですが、今はボストン美術館がそうなりつつあります。


仕事や本を持ち込んでカフェなどで過ごし、休憩の代わりにいくつかの作品を見にいくというパターン。





中世の絵画


色調が暗めか、思い切り華やかでどれも同じようなタッチにみえるという印象でした。細かく観ていくと色々な発見もあるだろうと思いしばらく眺めることに。





エル・グレコ


『受胎告知』で有名なエル・グレコ。

マニエリズムの代表格で、荘厳な宗教画からの変化がみられます。

柔らかい。







地獄絵図

天国と共に描かれてる。作者も絵のタイトルもメモり忘れましたが、デリケートに描かれてる大型の絵。

何が描かれてるのだろうと観いる。しゃれこうべを持った天使とか。タッチが超繊細で面白い。地獄の主は閻魔様と同じようなキャラだな。

天上界では少年らしき判事が恐らく判決を決めるのだろう。





仏教で描かれる閻魔様のイメージに近いな。


地獄行きの人を追い立てる骸骨の番人も不気味ながらよく描かれてる。





中庭で過ごす


ボストン美術館にはカフェが4つ。

日も和らぎ涼しくなったこの季節、中庭カフェで初めて過ごしました。

仕事といっても会社の経営上の課題をどう打ち破るかのイメージ醸成。作業はしません。





雨降りになったので屋内でランチ


カフェアメリカズへ。広大な空間にある。

隣にある娘の通っていた美術館附属美大の卒業式はここで。


ここに来ると飲んでしまう。


カフェの目立つところに犬の作品。

前から知っていたけど作者は奈良美智さんだった。



カフェ後の鑑賞

カフェでメールのやり取りなどして、そろそろ出る時間だなと最後に作品一瞥。目を引いた作品です。



愛染明王坐像

日本の南北朝時代の愛染明王坐像。この形相に釘付けになった。





水月観音像(中国、宋代)


見たことない柔和なポーズに魅せられる。当時の箔と色がきちんと想像できるくらい残ってる。





子供用バイオリン(ピッコロ)

ストラディバリ製作の貴重なもの。

ナポレオン・ボナパルトの息子に献上されたものだそう。

ストラディバリのバイオリンが何故貴重なのか?

彼がバイオリンを制作したピークの頃の年代は小氷期で木の年輪の密度が緻密だったそうです。それが音質に決定的な差を生み出して名品といわれるようになったらしい。



狛犬なのだがカエルかと思った。





帰りはアムトラック


電車のタイミングが悪かったので割高だけどアムトラックを使いました。

速いな。40分で着く。

乗るのは約10年ぶりくらいかな。



内装がアップグレードしていて豪華に。


結構速くて200km/hくらい出てる。

あっという間に着きました。