やっと・・・下の名前で呼べた。 修平クン。




わたしの人でなしの恋は、これでじゅうぶん満足です。






10年以上も前からわかってた。きっと、恋に落ちてしまうと。




ただ、きっかけがなかったし、わたしにも心の隙間がなかった。




他に愛してる人がいたから。






プライベートで接点があるわけじゃないから




5年に1回くらい会社で顔を合わす程度。








最近、仕事で話すことが増えて、思い切って会社のメールに




「よかったら合コンしてもらえませんか?」と一言。








「彼女と別れたばっかりだから、いいよ。」 








でも、わたしには似合わない人。




自分のレベルはわかってるから。








ただ、神様がこの世にいるのなら








仕事関係の人から






修平クンって






一度だけでも、下の名前で呼ぶことができたら






わたしの人でなしの恋は報われるだろう








やっぱり、友達のなおチャンも、修平クンのこと




好きになってしまった。










飲み会の最中、修平クンは






チラッと何回かわたしに目線を送る






どきっ






でも、その目は好きな人を見る目ではなくて






わたしの気持ちを見透かしている目








帰り際 「また、今度ね。」 と言った修平クン。






また、今度ってあるのかなぁ。






きっとまた今度はないことは分かってる。






でも神様、ありがとう。






「修平クン。おやすみ」






わたしの人でなしの恋は終わりました。












ゆっきいは、今日はお母さんと実家。