画像1…みずき
画像2…BRIGHT STREAM CDのジャケット
水樹奈々28thシングル
BRIGHT STREAM
KICM-1403 税込¥1,200
初回製造盤:特製カラーデジパック仕様
①BRIGHT STREAM(劇場版『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』主題歌)
②FEARLESS HERO(アニメ『DOG DAYS´』OPテーマ)
③Sacred Force(映画『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』挿入歌)
水樹奈々27thシングル
TIME SPACE EP
好評発売中
KICM-1392 税込¥1,300
『NANA MIZUKI LIVE CASTLE×JOURNEY —QUEEN—』
好評発売中
【Blu-ray】
KIXM-54~5 税込¥7,777
初回特典:SPECIAL BOX & デジパック仕様
【DVD】
KIBM-311~5 税込¥7,777
収録内容:
NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011 —QUEEN'S NIGHT—
2011.12.3 at東京ドーム
NANA MIZUKI LIVE JOURNEY 2011
2011.7.24 atさいたまスーパーアリーナ
『NANA MIZUKI LIVE CASTLE×JOURNEY —KING—』
好評発売中
【Blu-ray】
KIXM-56~7 税込¥7,777
初回特典:SPECIAL BOX & デジパック仕様
【DVD】
KIBM-316~20 税込¥7,777
収録内容:
NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011 —KING'S NIGHT—
2011.12.4 at東京ドーム
NANA MIZUKI LIVE JOURNEY 2011
2011.8.14 at仙台サンプラザホール
水樹奈々オフィシャルサイト
http://www.mizukinana.jp/
★アニカンインタビュー
水樹奈々「BRIGHT STREAM」インタビュー
封切りされるや称賛の声が相次ぐ『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』。フェイト役の水樹奈々が歌う主題歌「BRIGHT STREAM」もいよいよリリース。TVシリーズのときより広がった視点で詞を書き、歌ったという。
優雅そうで実は歌うと大変(笑)すべてを包み込める曲にしたくて
——「BRIGHT STREAM」は選曲段階で、『なのは』的なものを感じました?
水樹 ピアノのイントロを聴いた瞬間、"これだ!"って鳥肌が立ちました。主題歌を担当させていただくときは、キャラクターたちの映像が浮かぶものをチョイスしてます。『A's』は夜の戦いが多くて、今回は夜空を駆ける魔法少女たちの姿がパッと浮かびました。
——『なのは』関係の詞は、これまでもたくさん書いてきましたよね。
水樹 今回の劇場版はTVシリーズのパワーアップリメイクで、伝えたいことが共通している中、どう違うアプローチをできるかが難しかったです。TV版『A's』の主題歌「ETERNAL BLAZE」は、すごく気合いを入れてガチッとしていた印象があって。続編が決まった勢いと"ここで絶対にもっといいものを!"ってファイティングポーズを取ってた感じ。それはTVシリーズのオープニングに、リンクしていたと思うんです。
——そうですね。
水樹 でも、今回は映画の最後に流れる曲。事件がすべて解決したところで、優しい気持ちで聴けるようにしたいと思いました。それから、私と同じく『なのは』を8年前からずっと観てくださっている方もたくさんいて……。なのはたちと長い時を過ごして、ただ真正面からぶつかるだけでなく、いろいろな角度から作品を眺められるようになったからこそ生まれる曲に……とも思いました。もちろん気合いは入ってますけど、すべてを包み込む包容力のある楽曲にしたいなと。
——じゃあ、テンパらずに書いて?
水樹 締切は迫ってきますけど、なるべくリラックスして(笑)。ローズの香りが女性ホルモンを活性化させると聞いたので、少女たちのピュアな乙女心、母性愛みたいなものが感じられる詞になるように、部屋にシュッシュとスプレーしました(笑)。
——"少女たちの母性"ですか。
水樹 初々しいピュアな心を一番に感じますけど、女の子って男の子より早熟ですよね。精神年齢が少し高め。だからフレッシュなんだけど、どこかで大人がビックリするほど、いろいろなことを直観的に深く読み解いている。そんな部分も出したかったんです。
——見つめ合ってるような情景も、最初からイメージしてたんですか?
水樹 はい。『A's』って、なのはとフェイトの再会から始まるじゃないですか。2人がバーッと駆け寄って手を握り合って見つめ合うシーンがあって、それがすごく印象的だったんです。言葉がなくても目で会話してる雰囲気で書けたらいいなと思ってました。
以前のフェイトと今のヴォルケンリッターの気持ちがシンクロしてます
——こだわりの詞を付けて、曲としては歌いやすかった感じですか?
水樹 これが優雅に見えて、歌うとものすごく大変なんです(笑)。詞を書き終えて、練習しようと思ったら"あれ?"って(笑)。心地いい曲だと思って歌ったら、実はすごくアグレッシブにたたみ掛けていて、音符が小節の中にたくさん詰め込まれている。そのギャップに驚きました。"かわいいなぁ"と思って近づいて行ったら、ガブッと噛まれたような(笑)。
——挿入歌でカップリングの「Sacred Force」だったら、サビのファルセットの押し引きとか、分かりやすく難しい感じですけど。
水樹 実は「BRIGHT~」も同じように音の高低差は付いてるし、ブレスポイントがシビアで、一気に大量の息を吸い込まないと、次の流れるようなドラマを作れなくて。しかも聴いてると心地いい曲だから、必死に歌っても世界観とズレてしまう。「Sacred~」は"攻めて攻めて"という感じで、熱さをダイレクトに放出することで曲とリンクするのですが、こちらは柔らかさや優しさ、ぬくもりを表現したかったので……。腹筋プルプルで、横隔膜が大変なことになっていても(笑)、そんなことは感じさせないよう、柔らかい笑顔で抱きしめるように。そういう難しさがありました。
——PVでは、ピアノの前で物憂げな女性も演じてました。
水樹 設定は、自分の心に潜む陰の部分です。素直に「こうしたい!」と気持ちを解放して一歩踏み出したいのに、"私なんか……"って後ろ向きで勇気が持てない女の子。笑顔はなく無表情でもなく、自分の中でグルグル回って葛藤してるイメージでした。
——鍵盤に涙が落ちる描写もあって。
水樹 実はリップシンクのほうで、想いが高まり過ぎて泣いてしまったりもしました。涙が流れるところは使われていないのですが、こみ上げて泣きそうな表情が入ってます。歌詞の世界に入り込み過ぎてしまって。
——前向きな歌詞ですけど。
水樹 でも、その裏側に潜む気持ちがビシビシとこみ上げてきて。特に2番。以前のフェイトと今のヴォルケンリッターの気持ちがシンクロしてます。大事な人が幸せになってくれるなら、自分はどうなってもいい。でも、それは本当の幸せじゃない……と葛藤していて。そこに入り込んでしまいました。
全てA面な熱い曲を凝縮して夏らしいシングルになりました
——PVで「入り込み過ぎた」というのは、<"素直"の意味まで消してしまっていた>の辺りですか?
水樹 真っすぐに願い続けてきたことでも、何度も叶わない現実を突きつけられると打ちのめされて、口にすることすらためらったり、やめてしまうこともあると思うんです。"やっぱりムリかな?"って、言うのが恥ずかしくなって、グッと飲み込んでしまう。実際に私も体験したことがあります。フェイトやヴォルケンリッターたちにも同じように思える部分があって、シンクロして……。
——「BRIGHT STREAM」は<始まりの場所へと飛んで行こう>で終わっていて、挿入歌「Sacred Force」も最後は<はじまりへと旅立とう>ですよね。
水樹 自然とそうなりました。私は「ETERNAL BLAZE」のラスト、<そう、きっとここから始まる>とリンクさせたくて。そしたら、「Sacred~」でHibikiさんもこの言葉をチョイスされてたんです。すごい偶然で……。あえて変えることはしませんでした。すべてのキャラクターが一歩踏み出す、本当の意味での"始まり"を迎える作品だから、この言葉は大事にしたくて。
——「Sacred~」は最後の戦闘シーンで流れるんですよね。
水樹 ものすごく激しいシーンなんです。火力多めで(笑)。だから情熱的に、自分を奮い立たせて歌いました。朝から親子丼をガッツリ食べて(笑)、スタジオに行ったら、作曲のしほりさんがチョコレートの差し入れを持ってきてくれて。この曲は体力が必要だから、歌いながらたくさんいただいたんですけど、録り終わったときにはすべて消化していて「中華食べよう!」みたいな(笑)。チャーハンに餃子に……って、またガッツリ食べました(笑)。それぐらい、歌で燃焼したので。
——もう1曲の「FEARLESS HERO」も疾走感のある曲で。
水樹 これまた、すごい高音の連続で(笑)。『DOG DAYS´』の主人公のシンクの気持ちをイメージしました。10代の男の子の何に対しても恐れなく全力でぶつかっていくワクワク感を出したくて。
——充実のシングルになりましたね。
水樹 マスタリングで改めて3曲並べて聴いて、「ものすごく濃い1枚ができたね」と話してました(笑)。ヒレカツ、エビフライ、ステーキみたいな(笑)。サラダやスープがなくて、全部がメイン。ここまで熱い曲が凝縮されたのも、今までなかったと思います。バラエティに富んだシングルが多い中、今回は全部直球で三球三振狙い(笑)。夏らしいパンチのあるものになって、すごく良かったです。
今まで積み重ねてきたものと改めて向き合うことも大事にしていきたいです。
——それで今年も半分が終わりましたが、上半期で奈々ちゃん的に一番大きかった出来事というと何でしょう?
水樹 いろいろあり過ぎるんですけど、一番印象深いのは『堂本兄弟』ですね。
——高校の同級生だった堂本 剛さんに「近藤さん」と呼ばれまくって(笑)。
水樹 そのインパクトがものすごく強くて(笑)。会うのは卒業式以来、14年ぶりだったんですけど。
——厳密には収録より前に、楽屋あいさつで再会したんですよね?
水樹 そうです。すごく緊張しました。去年ともさかりえちゃんと再会したときは「キャー! 元気だった!?」って、すぐいろいろ話せたんですけど、異性だとどんなテンションで入ったらいいのか。すごく構えて「おはようございます。水樹奈々、あっ、近藤奈々です」とか敬語で話してました(笑)。それで本番に入ったら、まさかの本名連呼(笑)。ビックリしました。
——今年後半も、ツアーファイナルのQVCマリンフィールドに京都平安神宮公演と控えていて。
水樹 アニサマ上海で初の海外ライブもあります! 「そろそろアルバムも作りたいね」って話もしてます。
——おおっ。オリジナルは2010年の『IMPACT EXITER』以来ですね。
水樹 あっという間に2年経ってました! ベストは挟んでますが。なので今、作家陣に「変態曲を書いてください」と頼んでます(笑)。枚数を重ねるごとに、前作だと「NEXT ARCADIA」とか「ミュステリオン」とか、振り切った曲が集まるようになって。そのインパクトに負けないとなると、もう「変態曲」としか言いようがないです(笑)。
——頭にパンツをかぶった人の歌、とかではないんですね(笑)。
水樹 そういう変態じゃないです(笑)。みんなをまた驚かせることができる曲。アルバムだからこそ、色々チャレンジできると思うので。でも、それもありつつ、ミディアム系の曲やバラード系も作りたいし、かわいい曲も……と思ってます。
——「恋してる…」みたいな?
水樹 はい! 乙女ちっくな曲も、今歌うと、また違う表情が出てくるんじゃないかなって。進化も大事だけど、今まで積み重ねてきたものと改めて向き合うことも大事にしていきたいです。
2012/09/13 16:00:00 ▲