今日はクリスマスですね。
クリスマスはキリスト教のイベントで、イエス・キリスト降誕を記念する日としています。
そのためキリストの誕生日として広く知られています。
しかし、クリスマスはキリストの誕生日ではないということをご存知でしょうか?
ではキリストの誕生日はいつなのか…
答えは『わからない』です。
聖書などのキリストの本にはイエス・キリストは羊飼いの子とは記載があっても誕生日までは記載がありません。
そのため、誰にもわからないのです。
それでは何故この日がキリストの降誕として定められたのかというと、ローマ皇帝コンスタンティヌス1世が関係してきます。
初めはキリスト教の各宗派がそれぞれの日付を定めてキリストの生誕を祝っていましたが、元々太陽信仰のミトラ教の信者でキリスト教に改宗したコンスタンティヌスは336年にミトラ教の祭りである冬至祭の日をキリスト教が吸収し、イエス・キリストの誕生祭として今日では行われています。
また、この冬至祭は冬至から1日の太陽の日照時間が長くなっていくことから、ミトラ教では太陽神ミトラスが冬至に『再び生まれ変わる』という信仰があり、ミトラスと生前奇跡を起こしてきたキリストを被せ、12月25日をキリストの誕生日としています。




日本では戦国時代に周防国山口において宣教師コスメ・デ・トーレス日本人信者を招いて降誕祭のミサを行ったのが日本で初めてのクリスマスと言われています。
しかし、江戸時代に入り幕府がキリスト教を徹底的に弾圧していくことになり、明治までクリスマスは全く受け入れられることはありません。
その後日本でクリスマスが受け入れられるようになるのは1900年頃に明治屋が銀座に進出し、クリスマス商戦が始まって行くことになります。




ちなみにクリスマスと言えばクリスマスツリーだと思いますが、ツリーの装飾には聖書と深い関係があります。
例えば


ツリーの先端にある星や玉
ベツレヘムの星などと呼ばれ、キリストが誕生した際賢者が生まれた地へ導いた星を表し、希望という意味があります。
イギリスなどではクリスマス・エンジェルと呼ばれる天使を飾っているそうです。


りんごや赤い玉
アダムとイブが食べたと言われる知恵の実(りんご)を表しています


ベル
羊に付けられたベルの音で迷子にならないようにという意味合いから、人々も神様のもとへ帰れる事を意味し、また邪を払う魔除けを表しています。


杖・キャンディケーン
羊飼いたちの必需品として使用していた杖とされ、羊飼いが杖の曲がったところで道を外した羊を引っ掛けて群れに戻していたため助け合いの心を意味しています。




残り少ないクリスマスですが、良いクリスマスをお過ごし下さい。




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