今日の夜8時頃から10月りゅう座流星群が極大を迎えます。
日本気象協会によると1時間に5個ぐらい見ることができるのではないかと予測しています。
今回は北海道から九州まで広い範囲で観測ができます。
また、今夜は深夜まで月が現れないので、ピーク時には月明かりに邪魔されず流星を見ることができます。
放射点は1等星ベガと北極星の間あたりで、今夜は北海道から九州まで(日本海側を中心に)ほぼ全国的に晴れる予報です。
りゅう座
面積
1083平方度
肉眼星数
213個
主な星
α星トゥバンで、星名の意味は『竜』。
紀元前2790年には天の北極に最も近い位置にあり、エジプト時代の北極星でした。
主な天体
キャッツアイ(猫目)星雲の名で知られる惑星状星雲NGC6543
今回はりゅう座流星群ということでりゅう座の神話です。
西の果てのりんごを守るラドンとヘラクレスの11番目の試練
りゅう座はギリシャ神話では世界の西の果てヘスペリデスの園にある黄金のりんごの木を守る100の頭をもつ龍(ラドン)と言われています。
また、この龍はどれかが寝ているときはかならずほかの頭は起きていたため、完全に寝る事はありませんでした。
ギリシャ神話最大の英雄ヘラクレスは12の仕事のうちの11番目の仕事として、この龍が守るりんごを持ってくることを命じられます。
しかし、ヘラクレスはヘスペリデスの園がどこにあるのかわかりませんでした。
そこでヘラクレスはヘスペリデスのある場所を知っているというアトラスの下へ行くことにしました。
アトラスは巨神族の一人でオリンポス神との戦いに敗れ、ゼウスから罰として永遠に天空(後の説でこれは地球になっています)を支え続けなければいけないという罰を受け続けます。
ヘラクレスはアトラスと会い、
『私があなたの天を支える仕事を一時変わりますので、黄金のりんごを持って来てはもらえないでしょうか?』
と言いました。
アトラスは永遠の苦しみから解放できると思い、ヘラクレスの条件を飲みます。
そして巨神族アトラスはその巨体から難なくヘスペリデスの園の龍が守る黄金のりんごを持ってくることができました。
そしてアトラスはヘラクレスに、
『このりんごは私が王に届けてきてあげるから、そのまま天を担いでいてくれないか』
と言ってきました。
これにはさすがに驚いたヘラクレスは当然こんなことを引き受けるわけにはいきません。
『それでも良いが、ちょっと肩が痛くてたまらないので、肩当てを持ってきたいのでちょっと持っててくれないだろうか?』
とヘラクレスはアトラスに天空を受け渡しました。
まんまとアトラスはヘラクレスの計略に乗せられ、そのまま天空を担ぐことになりました。
こうしてヘラクレスは11個目の仕事も難なく達成することができました。
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