過去の記憶を聞いてみよう


カシオペヤ座

面積
598平方度


肉眼星数
153個


主な星
5個の星で形作られるW字形が目をひく


主な天体
秋の天の川にあり、M52など散開星団がたくさんある


ケフェウス座

面積
588平方度


肉眼星数
148個


主な天体
δ星は、ケフェウス座δ型変光星というタイプの変光星の代表格で、宇宙の距離を知るのに役立つ
μ星はガーネット(ざくろ石)・スターと呼ばれる




王女カシオペアの失言
エチオピアケフェウスと妃カシオペアの二人にはアンドロメダという美しい娘がいました。
カシオペアは自分の美しい娘アンドロメダのことを


『この世の中で私の娘のアンドロメダに美しさで勝てる者などいない』


と事あるごとに国民達にそう言っていました。
もちろんカシオペアも


『アンドロメダの母である私も美しい』


と言っていました。
しかし、カシオペアは、自分の娘を自慢するあまり、口が滑って


『いくら美しいと言っても、海の精達でも私の娘アンドロメダに勝てるわけがない』


と高言してしまいました。
この海の精達は、海神ポセイドンの娘達で、彼女らもまた、自分達の美しさには自信を持っていましたので、カシオペアのこの言葉を激怒し、父ポセイドンにカシオペアの高原を告げ口しました。
それを聞いたポセイドンは、自分の愛娘達を汚されたとして、エチオピアに報復を行いました。
ポセイドンは、エチオピアに津波をいくつも起こしたり、大クジラを海岸に送りつけました。
ここで出てきた大クジラは、現在のクジラとはほど遠く、体長は天へも届きそうなほど大きく、一度クジラが吠えると、衝撃波が起こり、家などを破壊してしまうほどでした。
エチオピアは津波で家が押し流されたり、大クジラが海岸に住み着いたため、海の流通が絶たれてしまい、大混乱に陥ってしまいました。

なぜこのような事が起こってしまったのか…
当然の事ながら国民達に解るはずがありません。
そのため、国民達は一斉に王宮に押しかけて、なぜこのような事が起こったのかと国王ケフェウスに問いただしましたが、当然ケフェウスもなぜ国がこのような状況になったのか説明する事はできませんでした。
ケフェウスはカシオペアの高言の事を知らなかったのですから…
ケフェウスは、神のお告げを聞くため神殿へ行き、初めてカシオペアの高言の事を知りました。
ケフェウスは神官にどのようにしたらこの騒ぎを鎮めることができるかと問いただしたところ、自分の愛娘であるアンドロメダを大クジラの生け贄に捧げるしかないと言われてしまいました。
国を守るか、娘を守るか…
ケフェウスは悩みました。
そして、ケフェウスは自分の愛娘を怪物の生け贄に捧げる事を決意しました。
ケフェウスは自分の弟フィネウスにアンドロメダを怪物の生け贄に捧げてもらう事を頼みました。
そしてフィネウスはアンドロメダが怪物が現れた時恐怖のあまり逃げ出さないように、アンドロメダの手足を鎖で岩に結び付けて自分は怪物が現れる前にすぐさま逃げ出してしまいました。


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