1842年8月29日は江戸幕府が異国船打払令を廃止した日にあたります。
1825年、幕府は日本沿岸に接近してきた外国船は、見つけ次第攻撃をし、追い払うよう命じ、また上陸してきた外国人は逮捕するように命じました。
しかし、1837年、薩摩藩及び浦賀奉行は打払令に基づきアメリカの商船モリソン号を砲撃する事件が起こります。
ただの外国船砲撃なら幕府としては問題なかったのですが、これには日本人漂流者7人が乗っていたため、翌年打払令に対して批判が強まりました。


また、これに追い討ちをかけるように、隣の清国(中国)がアヘン戦争でイギリスに敗北した(1842年8月29日)という知らせが入った事などの理由により、幕府は打払令を廃止しました。


そして、モリソン号事件アヘン戦争での清国敗北をきっかけに幕府は急遽政策を変え、1842年8月29日薪水給与令を制定し、遭難した船に限り給与を認める天保の薪水給与令』を発令しました。

そして清国の敗北は後に開国へと歩み始めるきっかけを与えることにもなりました。


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