過去の記憶を聞いてみよう


面積
497平方度


肉眼星数
169個


主な星
赤い1等星アンタレス。星名の意味は『火星の敵』。
別名コル・スコルピーは『さそりに心臓』の意味


主な天体
散開星団M6、M7.さそりの尾に位置し、肉眼でわかる。


備考
黄道星座で10月23日~11月22日生まれの人の星座
へびつかい座が入った13星座では11月23日~11月29日生まれ


占星術では♏と表され、天蠍宮と表記され、水の宮(クール、モイスト)、不動宮、女性格に分類されます。


さそり座の1等星アンタレスは、アンチ・ターレスという言葉が短縮化され、このように呼ばれるようになった。
ではなぜ、さそり座の1等星に『火星の敵』という言葉を当てはめたのか?それは火星がアンタレスの近くを通りかかった時、アンタレスと火星が各々の赤さを競っているかのように見えたため、このように名前がつけられました。



さて、砂漠などにいるサソリというのは大して大きくはなく、平均2,3cmといった所でしょう。
しかし、星座で見るさそりというのはなぜか大きく見えます。
それはなぜでしょう。
さそり座の神話にはこのような神話があります。



暴れん坊オリオンを討ち取った蠍
このさそり座のさそりはオリオンという狩人を討ち取ったさそりです。
オリオンというのは海の神ポセイドンの子供で海の上を歩く事ができる靴を持っていました。
オリオンはその靴を使って世界中の海を渡り歩いていました。
オリオンは狩りの腕は一流で狩り勝負をすれば負ける事のない狩り上手だったのですが、少々乱暴者で女癖が悪く傲慢なところがあり、神々にも嫌われ者の存在でした。
そんなある日、オリオンは月と狩りの女神アルテミスに恋に落ちてしまいました。
アルテミスは始めは乱暴者のオリオンを相手にしませんでしたが、狩り上手という点で馬が合い、彼の事を許し、一緒に狩りをしていました。
しかし、アルテミスと一緒に狩りを楽しんでいる時、オリオンはとんでもない事を口にしました。
それは


『この世のすべての獣を討ち取ってやる』


これにはさすがに神々も怒り、大地の女神ガイア(一説にはヘラとするものもある)はオリオンに巨大なさそりを送り込みました。
オリオンはそのさそりを倒そうとしましたが、さそりは硬い甲羅で覆われていたため、オリオンの攻撃がききませんでした。
そしてオリオンはかかとを刺されて遭えなく息を引き取ってしまいました。
そしてオリオンアルテミスの力によって天へと上っていきました。

しかし、オリオンを倒したさそりもその功績を称えられ、天へと上げられました。
そのため、オリオンは今でもさそりから逃げて、さそりが天に昇って来た時はオリオンはそそくさと西の空に沈み、さそりが西の空に沈んだ時オリオンは東の空から上ってくるのです。
また、これとは少し違って、ガイアが送ってきたのは巨大なさそりではなく、数センチのさそりという説もあります。
オリオンが狩りに夢中になっていた時、オリオンの足元にコッソリ近づき、かかとを刺したという説です。
いずれにせよさそり座が大きく見えるのは乱暴者のオリオンを倒したという功績によって大きく見えるのです。



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