過去の記憶を聞いてみよう



面積
538平方度


肉眼星数
80個


主な星
α星ズベン・エル・ゲヌビ。星名の意味は『南の爪』


主な天体
α星が肉眼で二重星に見える


備考
黄道星座で9月24日~10月22日生まれの人の星座
へびつかい座が入った13星座では10月30日~11月22日生まれ


占星術では♎と表され、天秤宮と表記され、空気(風)の宮(ホット、モイスト)、活動宮、男性格に分類されます。


正義の女神アストラエア
てんびん座は、紀元前1世紀頃まではさそり座のはさみとして見られて、てんびん座となったのは、それ以降だといわれています。

星の並び方の形の上からは、天秤を想像するのは困難ですが、歳差現象のため、現在は西隣のおとめ座に移っている秋分点が、当時このてんびん座の中にあったため、昼夜の長さが等しくなる事を天秤と表現したと見られています。


当時のローマの詩人ヴェルギリウスは、この星座が種まきの時期を示すためにこの星座が農民に重視されたと記している。
ギリシャ神話では、この天秤は、正義の女神アストラエアが人の運命を決定したり、正邪をはかったりする天秤と考えられていました。


人間の時代には5つありました。

争いがまったくなく、人間と神々が共に生活していた金の時代


作物などを作って生活していた銀の時代

病や病気などで苦しみが多くなってきた銅の時代

ヘラクレスやペルセウスが活躍した英雄の時代

そして戦争が絶えず続いている鉄の時代です。


神々も銀の時代までは地上でも生活をしていたのですが、人間同士が争い始めた頃になると、神々は呆れ果てて一人二人と天上界へと帰っていってしまいました。
しかし、そんな人間達を見捨てなかったのが正義の女神アストラエアです。
アストラエアは人間界に残り、必死に正しい道へと導こうとしました。
しかし、鉄の時代に入り、戦争が絶えなくなってくると、さすがのアストラエアも呆れ果てて、天上界へと帰っていってしまいました。