面積
947平方度
肉眼星数
118個
主な星
1等星レグルス。星名の意味は『小さい王』
β星デネボラ。星名の意味は『ししの尾』
主な天体
ししの後ろ足にある銀河M65とM66。γ星は、小望遠鏡で見える連星
備考
黄道星座で7月24日~8月23日生まれの人の星座
へびつかい座が入った13星座では8月11日~9月15日生まれ
占星術では♌と表され、獅子宮と表記され、火の宮(ホット、ドライ)、不動宮、男性格に分類されます。
ヘラクレスの初仕事ネメアのライオン退治
しし座は、ギリシャ神話では、勇士ヘラクレスがエウリュステウス王に命ぜられた困難の仕事の第1番目に成し遂げた、ネメアの獅子退治のライオンです。
この物語は、紀元前2世紀のアテナイの文法家アポロドロスがまとめた神話集にも出てきますが、その大要は次のとおりです。
ギリシャのネメアの森には不死身のライオンが住み、辺りを荒らしまわっていました。
エウリュステウス王は強く立派なヘラクレスが何かと邪魔に思っていました。
そこで彼は困難な仕事をやらせてヘラクレスを殺してしまおうと考え、その手始めがこのライオン退治をしてくるよう命じました。
ヘラクレスはまずライオンが留守の間にライオンの巣に網を仕掛け、ライオンが巣に帰って来た時、反対側から逃げ出さないようにしました。
そしてしばらくしてライオンが帰ってきて、ライオンが巣の中に入っていった時を見計らって、ヘラクレスは弓で攻撃をしました。
しかし、ライオンの体は鋼のように硬かったため、ヘラクレスの放った弓は跳ね返されてしまいました。
そこでヘラクレスはこん棒で直接ライオンを攻撃しましたが、こん棒はいとも簡単に折れてしまいました。
ヘラクレスは捨て身の攻撃でライオンに飛び掛り、首を3日3夜締め付けやっとヘラクレスはライオンを絞め殺す事ができました。
もしかしたらなぜ不死身なのにライオンが死んだのかと思う方もいるかもしれないんで少し補足として説明します。
ここで使った不死身の意味は『死なない』ではなく『一般の人がどんな事をしても倒す事ができなかった』という意味で使われています。
そしてヘラクレスはライオンの皮を剥いで持ち帰ったので、さすがの王も心からヘラクレスを恐れるようになりました。
そして王はさらにこの後も無理難題を押し付けていきますが、ヘラクレスはこのライオンの皮を、いつも肩にかけ、ヘラクレスは全ての試練を乗り越えてしまいます。
ヘラクレスの事を快く思っていなかったヘラがこのライオンの勇士を称え、天に上げ星座にしたといわれています。
この星座の獅子の頭部をつなぐ逆向き?を『獅子の大鎌』と呼ばれ、英語ではThe Sickleと言えば、しし座の異名を表します。
この鎌は日本の草刈鎌とは少し違った形をしていて、旧ソビエトなどの国旗にハンマーと組み合わされて描かれてる、あの鎌の
形をしています。
また、この同じ星の列を、岐阜県西部や京都府の舞鶴市辺りで『樋掛け星(といかけぼし)』と呼ばれていて、雨どいを支える金具の形に見立てたものであると言います。
しし座といえばもう一つとっても有名なものがあります。
それは約33年周期でピークを迎える『しし座流星群(ピーク時を流星雨とも言います)』です。
これは毎年11月17日~18日にかけて出現する定期的な流星群で、毎年多くの天文ファンを魅了する大イベントの一つです。
また1833年には1時間に5万個以上の流星が流れた事で有名で、当時としては、流星が雨のように流れていたことで大流星雨とも呼ばれました。
実はこの流星雨は
『世界の終わりなのではないか』
とか
『世界が火事だ』
と大騒ぎになるほどのものでした。
寝ていた人でさえ、この明るさに目が覚めるほどだったと言われています。
上の絵は当時1833年のしし座流星雨の様子を描いた絵画です。
当時無数の流星が流れていたことがよくわかります。
この当時からしし座流星群のピークは33年毎なのではないかと予測されるようになりました。
最近の大流星群は2001年でこの年は日本でも好条件だったため、多くの人がこれを目撃されたのではないでしょうかね?