過去の記憶を聞いてみよう


面積
797平方度


肉眼星数
219個


主な星
ヒアレス星団にある赤い1等星アルデバラン
星名の意味は『後に続くもの』


主な天体
V字型のヒアレス星団とプレアレス星団
どちらも肉眼で見える。


備考
黄道星座で4月21日~5月21日生まれの人の星座
へびつかい座が入った13星座では5月14日~6月20日生まれ


占星術では♉と表され、金牛宮と表記され、地の宮(クール、ドライ)、不動宮、女性格に分類されます。



日本におけるすばるの価値観
おうし座はとても目立つ星が多く、一等星のアルデバランは街中の明かりに照らされていても見ることができるとても明るい星です。
この星は『後に続くもの』という意味を持っていますが、これはおうし座の肩にあるプレアレス星団(日本名すばる)の後に続いて出てくることからつけられた名前です。
また、このすばるは日本ではとても馴染みの深い星団で、平安時代枕草子を書いたことで有名な清少納言も


『星はすばる、彦星、ゆうづつ・・・』


と一番最初にあげるほどとても明るく輝く星です。
そしてこのすばるという言葉は『集まって1つになる』という意味を持ち、『統ばる』というふうにも書きます。
すばるという言葉はれっきとした日本語なのです。
また、地方によっては『六連星(むつらぼし)』と呼ぶ地域もあります。
これはこのすばるというのは肉眼で見ると6個の星が集まっているように見えることからつけられました。
しかし、ギリシャ神話ではこのプレアレスというのは7つの星の集まりとして描かれています。
実は1個減っているわけです。
これについての神話もギリシャ神話の中に描かれているのでそちらを参照してください(オリオン座で紹介します)。



王女エウロパをさらった牡牛の正体は?
ある晴れた日の事、フェニキア王の娘のエウロパ姫が海辺の牧場で侍女たちと花を摘んでいると、どこからともなくエウロパの元へ白い牡牛がやってきて、エウロパの前にうずくまりました。
エウロパはやってきた牡牛を優しくなでてやると、牡牛はエウロパに身を任せてきました。
エウロパはあまりに自分に懐いて来ているので、面白半分でその牡牛に背中に乗ると、牡牛はすっくと立ち上がるなりすぐさま海の上を走って行ってしまいました。
傍にいた侍女たちはあまりの突然の出来事に、そして牡牛のあまりの速さに何もする事ができず、ただただ牡牛が去っていった方向を見る事しかできませんでした。
もう自分の力ではどうする事もできないと悟ったエウロパは牡牛に


『私をどこへ連れて行くの?』


と尋ねました。
すると牡牛は


『私は大神ゼウスでお前を花嫁にするんだよ』


と答えました。
 牡牛とエウロパは地中海を渡り、大きな陸地にたどり着きました。この陸地はやがてヨーロッパと呼ばれるようになりました。


このエウロパという名前、実は過去に紹介したことがあるのですが覚えていますでしょうか?
そうです。
木星のところで紹介した衛星の名前です。
ゼウスが地上から連れ去ってきた者はたいてい木星の衛星の名前になっていますので、


ゼウスが連れてきた者=木星の衛星


と思って思ってほぼ間違いないです。
忘れてしまった人は

木星のブログ

を参照してみてください。