フランスを滅ぼした最悪の王妃と言われたイザボーを主役としたオリジナルミュージカル。
今回のお目当ては望海風斗さんでした。
で、他にあまり出るかチェックしていなかったのですがメイン半分ムーラン・ルージュメンバーやん(笑)。
関係性は全然違うけど。
だいもんさんの歌を目当てに行っているのに、東京公演はブリリア、大阪公演はオリックス劇場と2大アレな劇場なのがなんだかなあ(苦笑)。
ブリリアは行ったことないので評判しか知らないのですが、オリックスは「音響悪い」「見えない」に加えて座席がめっちゃ狭いのも難点。
今回は3階席で、3階でもまあ見渡せるいい席あるけどと思っていましたが前に柵があるのでぜーんぜん見えない(泣)。
前のめりできないから柵からのぞいたり首思い切り上げたりで首疲れた。
一応クッションはあるんですがそれでもツライ。
そして前述通りぎゅーぎゅー狭い。
終わった後、体バキバキになりました。
というわけで劇場への愚痴で終わってしまいそうですので感想を。
説明が多いとは聞いていましたが、確かに多い。
多いというより台詞も歌詞もほぼ説明だった(笑)。
百年戦争は昔世界史で習ったなあという程度なのですが、おかげで予習なしでもストーリーがわかりやすい。
いや、もう少し観客の読解力を信じてと言いたいくらいでした。
ミュージカル見たというより小劇場の芝居見た感をうけるのは演出のせいか。
いや、めっちゃ歌ってるんだけどとりあえず説明調なので。
後は同じフレーズが何度も出てくるところがくどい。
「フランスは1人の女(イザボー)によって滅ぼされ1人の少女(ジャンヌ・ダルク)によって救われた」というフレーズ何度聞いたことか。
何度も出てくる「女は血でたたかう」という台詞もちょっと気持ち悪かった(すみません)。
「女」「女」を強調する脚本がちょっと私には合わなかったなあ。
客を巻き込むタイプの演出も好みではない(そして、客席降りされたら見えない)。
先月観た「ベートーヴェン」同様ストーリーはうーんだけど役者の力でねじ伏せた感はありました。
だいもんさんはさすがのだいもん様でした。
歌はもちろん聴かせる(といっても「うまいでしょ?」と大仰にアピールせずともうまいなとうならせる。芝居歌がうまい)のですが、奔放さを装いながらも王をずっと愛して守ってきたというところがぶれていないのが良かった。
しかし悪の華咲くイザボー様、ひれ伏すなあ。
あれはひれ伏すしかないな。
国を滅ぼした女と言われてるが新しい国建つなあ(笑)。
上川くん、ムーラン・ルージュでもだけどいい役もらっているよね。
見せ場が多い役ではあったけれどもやはり光るものがある。
メインキャストの中で那須凜さんは初見でした(那須佐代子さんのお嬢さんですよね)。
さすがに芝居は非常に巧いですが異質さが際立っていました。
役からしてそれが狙いなのかもしれませんが、やはりストプレで観たい役者さんだなと思いました。
面白くなかったわけではないですが、色々惜しいなと感じさせられた作品でした。