観劇初めです。
チケット全然取れなかったから配信で観ようかと思っていたのですが、同行者が行けなくなったからと誘われたので行けることになりました。
感想はですね。
THE 井上芳雄ショーだった。
いやあ、とにかくずっと歌いっぱなしで本当に聞き惚れる。
また、この劇場(芸文大ホール)との相性もいいのかな。
もうこの歌のシャワーを堪能できただけでも元取れた。
というかこの作品の肝はこれだ(笑)。
うーん、ストーリーはもっとひねりがあったらいいのにと思いました。
どうにも脇の登場人物の描き方が雑なんですよね。
結局ヨハンナは悪妻だったのか(史実では弟が死んでからもめたらしいですね)、なぜベッティーナは裏切ったのか、フランツは結局どうなったのか。
あとは、ベートーヴェンが聴覚を失う描写は終始あったけれど、天才ぶりがあまり描かれていなかったような。
音楽のキャッチーさに加えてその点においてもやはりM!は巧くできているなと感じました。
しかしながら、それらを考慮しても「歌がうまい」でひっくり返せるのがすごいや(笑)。
また、アンサンブル含めてみんな歌がうまい。
歌の圧がすごかった。
あとは、花總さんの歌がうまくなっていたのにびっくりしました。
おそらく音域やメロディーが彼女に合っていたというのもあるかと思いますが、デュエットでも負けていない。
演技はいつもながら細やかだし、何よりも華がすごくてこの役を他の人が演るのが想像つかない。
それ以上に井上くん以外でこの役を演じるのが想像つきませんでした。
これは配信でなくて生で聴けて本当に良かったです。
井上くんがカテコ後でも話していたのですが、実は芸文前の入り口にベートーヴェンがいるのです。
(知っていたので入場前に撮影した時は誰もいなかったのですが、終演後みんな撮影するため並んでいた)