ドラァグクィーンになりたい高校生の男の子がプロムでもドレスで参加したい→できたという話(あらすじ簡単にまとめすぎる)。

テーマからして「キンキーブーツ」に似ているかと思いましたが、また違った葛藤を描いた作品でした。
その葛藤をジェイミー=森崎ウィンくんが丁寧に演じていたように思います。
一部複数キャストでしたが、ウィンくんと田村芽実ちゃんと麻美ちゃんが観たくて選んだ日が千穐楽だった(笑)。

なんといってもドラァグクィーンの皆様が素晴らしかった。
歌はうまいし、衣装も可愛いし、本当にチャーミング。
その中でも禅さんの存在は大きかったですね。
あと、吉野さんやいずみんのドラァグクィーン姿は想像ができてもキーヨは想像できなかったのですが意外にお綺麗でした(笑)。
今井さんはジェイミー父と2役だったのですが真逆の役でなんだか楽しそうだった。
女性の大人キャストはお母さんに安蘭さん、お母さんのお友達に知寿さん、担任の先生に麻美ちゃんとなんだか強い(笑)。
知寿さんと麻美ちゃんの母子共演が楽しみでもあったのですが、役柄的にほとんど絡みなく(絡みがあったのは二幕ちょっとくらいかな)。
麻美ちゃんを退団後に生で観たのは初めてだったのですが、迫力が戻っていてよかったです。
ソロパートの部分は流石に四季で真ん中張っていた人だというオーラがありました。
そういえば、大人キャストはアンサンブルがいないのですね。

若者キャストはプリティとディーン以外はアンサンブルになるのかな。
特に女性陣は他の演目ではプリンシパルをやっている人たちが多くてちょっともったいないなと思いました。
プリティ役のめいめい(田村芽実ちゃん)がとても良かった。
生で観たのは初めてだったのですが、歌もだけど演技が良かった。
ジェイミーとプリティの友情がとても好きでした。
ディーンはジェイミーにずっと反発する役だったんですけれど、ただただ邪魔をするだけだったので
もっと彼が何を抱えていたのかも描いてほしかったなとも思いました。

そしてジェイミーのウィンくんがとにかくチャーミングでした。
伸びやかな歌声に華のあるダンス、そしてだんだん成長していく様を丁寧に演じていました。

惜しむべくは曲がキャッチーじゃないというか、歌詞が頭に入ってこない。
ジェイミーのソロ「Wall in My Head」とか、お母さんのソロ「He’sMy Boy」、プリティのソロ「It Means Beautiful」は素敵な曲だったのですが、
歌詞がうまく曲にはまっていない感があってこれがはまっていたらもっと心に響いたかもなと思いました。
あと、歌詞ではないけれどセリフの「おほもだち」がすごくひっかかった。

千穐楽とはいっても特別な挨拶はなかったけれど、帰りに「大阪公演完走御礼」と書いた紙を劇場スタッフさんたちが持ってお見送りしてくれたことにはちょっとじーんときました。
全公演完走できることが今の時代どれだけ難しいことか。

 

 

カテコでは撮影タイムがありました。

私比で(笑)、綺麗に撮れたのを1枚。