四季以外で京都劇場に行ったのは初めてだったのでものすごく不思議な感じがありました(笑)。

行こうと思ったきっかけは生岡田将生くんが観たかったです。
はい、ミーハーです(笑)。
もう一つ、三浦大輔さんの演出が気になったこと。
映画「娼年」や「愛の渦」の印象が強く、そして普段仕事ではほとんど泣いたことがないというケイタナカが何度も泣かされたというエピソード(舞台版「裏切りの街」)で気になったから。

舞台は新宿歌舞伎町、それなりに性描写はあったけれども、思ったほどではという印象。
ヒロインのだーりおちゃんにいたってはキスシーンすらなかった(事後もどきはあったが)。
バイオレンスなイメージもあったが、今回はそれほどでも。
ただ、猥雑な空気はすごく出ていた。

1幕が45分、2幕が1時間40分と長さが違っていたなぜだろうと思っていましたが、1幕は前説であくまで本編は2幕からだったからか。
1幕に出ていたメインキャストは岡田くんと峯田くんとほっしゃんくらいだから。

感想としては多少くどいなという表現はありましたが思っていた以上に面白かったです。
1幕ではいったいこの話はどう転がっていくのだろう、ずっと風俗の話で終わるんだろうかと思って見ていたのですが、イチラスでこうくるか、そうきたか?と。
多少くどいと思ったのは登場人物がそれぞれ「物語」について語りすぎるところ。
それぞれの人生はそれぞれ自分が主人公の物語で、他の人たちは脇役なんだというのはわかるけれども、
セリフでしゃべりすぎかなと思った。
そしてやはりいちばん巧いのは、2幕が本番の寺島しのぶさん。
彼女が出るとみんな食ってしまうからもう少し抑え目でもいいのにとも思いましたが、主人公達に向かって「物語がない」と言わせるのが彼女の役割だったからか。
しかし、2幕長めだったにもかかわらず時間を忘れるほどあっという間で面白かったです。

生の岡田くんは顔が本当に半端なく綺麗。

綺麗な顔なのにやっていることしゃべっていることクズなのがいいw
ラストシーンではあまりのクズっぷりに笑ってしまった。

劇場を出ると京都だった。
歌舞伎町にいた感じが抜けなくてこれまた不思議な感じでした。